作品レビュー 「胡蝶の夢路」

幻想度　★★★★★
妖怪度　★★★★★
和風度　★★★★★
　
　
　一言レビュー。
　「表紙に騙されることなかれ、説明通りの和風ファンタジー」
　
　現在52夜(話)。実は長らく表紙を見ただけで「これは…ないな」と切り捨てて読んでなかった漫画です。劇画調っていうんですかね、表紙をスマホサイズだとパッと見、西洋風に見えてしまって「なんじゃこれ？」ってなってました。中身は全然そんなことなく、説明文にある通り、妖怪が主軸の和風ファンタジーです。で、個人的にこの作品の見どころは景色、街並み、背景の丁寧な描き込み、和と妖(！)を突き詰めていった世界観だと思うんですが、いざ作品を開いてみても、各話のサムネイルがほとんどキャラのアップになってて、これまた作中の雰囲気がどんなもんだかわからない。実際に何話か読んでみないと看板と店内の差に気づかないまま素通りされてしまうこともあるんだろうなぁと、自分もそうだったのでちょっと残念。作品への評価としては静謐な雰囲気がお気に入り、今のところハートフルな方向を目指していると思われ、王道もまたよし。