投手戦?貧打戦?

 巨人がオリを下して3連勝、ついでに横浜が負けて単独首位となりました。今年の巨人の強さの根源が先発投手にあるのは自明の理なんですが、おかげで20時半前後に終わる試合が多くてBSでは穴埋めする映像にも一苦労、スラッガー列伝とか何回やってんだ。
 さて、野球ではロースコアの試合を一般的に投手戦って呼びます。点が入らない=打ててない=投手が良いって図式でそう呼ばれるんだと思いますが、ここで「投手が良い」に行き着くにはもう少し精査する必要があります。結果として点が入ってなくても、残塁祭りの拙攻の場合もある。ヒットが出てなくても、投手の出来よりむしろ攻撃側に問題がある場合もある。
 そういう意味では今日のマイコラスとディクソンの投げ合いは紛れもなく投手戦でした。ディクソンを一試合通して見たのは初めてでしたがナックルカーブの変化量、制球ともに素晴らしい。背格好やフォームを見ているとティム・ハドソンをなんとなく彷彿としましたが、投球スタイル的にはそこまで技巧派ではなくツーシームナックルカーブでゴリ押ししてくる本格派でした。今日の試合だけの感想ですが気になったのが些かナックルカーブに頼りすぎではないかということ。格別に出来が良かったため多投したのか、普段からこうなのかわかりませんでした。貧打の巨人だから失策の1点だけだったし、結果的に攻略されてないのでいいのかもしれませんが、あの投球スタイルは本来のものなのかな?
 
 中継から得られた情報ではナックルカーブが生命線のグラウンドボールピッチャーで昨年より能力が増しているようだということ。ツーシームの変化量が今一つに見えましたが、チェンジアップとカットファストボールはどれくらい使えるのだろう。どうせなら左右の揺さぶりを磨いて本格的にティム・ハドソンを目指してほしい。カットボール投げられないならスライダー、チェンジアップ、ナックルカーブで打者と駆け引きしてきたマイク・ムッシーナ路線かな。
 まあ、あれでチェンジアップとスライダーまで一級品だったらMLBでローテ張れてしまうっていう。