【WBC】日本練習試合ジャイアンツ戦、カブス戦まとめ
日本代表が１５日、１６日とMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・カブスと練習試合を行った。
気候の違い、球場の違い、何よりホームとロードの違いと、福岡や東京と比べ環境がガラリと変わるわけだが、
対応できる選手、できない選手、調子を上げた選手、上がってこなかった選手、様々だと思うので、試合を通して見たわけではないが、2試合の結果だけでもまとめてみる。
なお、あくまで練習試合であり、２試合とも相手も主力をスタメンに並べはしたが途中交代しており、日本とは本気度が違うことを考慮されたし。
※カブス戦は相川が最初から最後までマスクをかぶっていた。自分はWBCが始まってからずっと、相川のストレート中心のリードに疑問を呈している。カブス戦では投手の調子とは関係なく打たれていることもあるかもしれない。
【投手】
・涌井 秀章---△→○？ カブス戦に2番手で登板。４回〜６回まで3イニング投げてヒット1本無失点に抑える。投球内容については不明。えっ、こんなところでいい結果を出されても、まさか決勝ラウンドでわくわくさん使うの…？ 悪いけど不安しかねーよ！
・能見 篤史---△→○ ジャイアンツ戦の７回の１イニングを３フライで抑える。少し映像は見たが、球は走っていたようだ。ノウミサン、リリーフならいけそうか？
・沢村 拓一---△→○ ジャイアンツ戦の８回、３凡。うむ、例によって投げてみないとわからんと思うけど、速球リリーフ相方の今村君がポシャったので、決勝ラウンドでも出番あるかもしれない。まあ、沢村は大会中ずっとあれこれ言われたけど、なぜいまだに起用されているのかというと、速球の威力は一貫して高いんだよね。今村みたいに速球派なのに速度が出ないとか、森福のように制球力で生き延びているのにコントロールつかないだと致命的なのだが、沢村は制球が不安定でも速球の威力だけはある。だから抑える確率も高いし、そこそこ起用されるんだろう。
・今村 猛-----○→× ２試合とも登板、２試合連続被弾。お疲れ様でした！腐らずに裏方で盛り上げてくれ！！
・田中 将大---○→○ 球はいいけど1失点。今回こういうの多いね…。本人も手応えを感じているけど、周りは色々言うだろうな。自分は一貫して決勝は田中先発だと思ってます。だって他にいないもの。
・杉内 俊哉---○→△ ジャイアンツ戦で１回１失点。糸井のエラーなど不運もあるにせよ、ワイルドピッチと死球という不安な内容。球速も復活してないんじゃないかなあ…
・前田 健太---◎ 準決勝の先発。お前に任せた！！
・森福 允彦---△ ２試合とも登板なし。これは…見限られたか？ 最後の試合以外は制球に苦労していなかったので、調整の優先度が低かったのかもしれないが…
・内海 哲也---△→△ カブス戦の先発、３回まで投げる。が、初回に四球からの4連打で３失点。おそらくここで完璧なピッチングを見せれば決勝の先発もあり得たのかもしれないが、自ら後進に譲った形となった。乾燥のせいか抜け球が多かった模様。
・大隣 憲司---○→△？ カブス戦の７回から２イニングを投げてホームランを含む２失点。本人の投球は見てないが、もちろん大隣の制球が悪かったのかもしれないが、相川のリードも関係していたんじゃないの？と睨んでいる。
・牧田 和久---○→○ ジャイアンツ戦で１イニング投げて三振３つ。アメ公もびっくり。フリスビーのようだ！なんて絶賛記事も書かれるほど。しれっとヒット打ってるジャイアンツのタナカっていう選手もいたけど。
・山口 鉄也---△→○ ジャイアンツ戦で１イニング無失点。先頭打者ストレート四球とかふざけんな状態だったが、最後にペンスを３球３振に打ちとった球なんかはいいコースだった。最後は球やマウンドにアジャストできたってことなら、頼もしいのだが…
・摂津 正-----○→○ 四球をひとつ出すも淡々と１イニング無失点に抑える。前田の好投やそれ以上に他の投手の不調で目立たないが、おそらく前田の次に信頼できる投手。だからこそ、決勝の先発ではなく、２試合とも臨機応変に登板できる体制で待機していてほしい。
難しいのが、左投手の使い方。全員懸念点があって、安心して送り出せる状態ではないのが痛い。ちな巨だが、この際、内海＆杉内はきっぱり諦めた方がいいんでないかと思う。山口＆ノウミサンをメイン、場合によっては大隣、森福、でいいと思う。
右が、前田、田中で先発、ロングリリーフは摂津、場合によっては沢村。クローザーは牧田で。
【打者】
・阿部 慎之助-○→◎ 捕手、DHでそれぞれ出場。タイムリーあり、２塁打も２本ありと、結果を出しており、本人も「アメリカ乾燥してて飛びやすいはｗｗｗ」的なコメントを発しているもよう。あと２試合たのむで、スーパーうなぎ！！
・鳥谷 敬-----○→○ ジャイアンツ戦で逆転タイムリー含む２安打。１番は長野との併用と書かれているが、鳥谷で固定してほしい。外野守備の面で長野は起用するだろうが、長野は下位打線でいい。
・井端 弘和---◎→○ 2試合とも出場、ヒットはなかったが、進塁打を何本かと四球を選び、いぶし銀ぶりに磨きがかかっている。2次ラウンドまでの大活躍で忘れられがちだが、井端は「決めにいく打者」ではなく、あくまでつなぎの打者だ。こっちが何を言うまでもなく、本人が一番わかっている。
・松田 宣浩---○→○ 雑なプレイも見えた気がするが、ヒットも出ており足も使っている。恐怖の9番は健在だ。
・坂本 勇人---○→○ ホムーラン打ってた。決勝ラウンドでも頑張れ。ずっとショートを守り続けたことに意見のある人は多いようだが、自分は賛成。去年のオールスターでの鳥谷との笑顔のハイタッチを思い出してニヤニヤしていた。
・松井 稼頭央-△→△ 彼にお願いするのはただ1点、アメリカの環境への適応方法をみんなに伝授してくれ！！たのむで！！
・稲葉 篤紀---○→○ 代打で２打席、ツーベース一本。ここにきて中田の復調があり、ベンチスタートも予想されるが、代打の切り札として考えれば心強い。
・糸井 嘉男---○→○ 2試合ともノーヒット。打席での様子はわからないがここまできて外す選択肢はない。エラーもあったが好返球もありで、他国の環境に慣れることはできたか。
・中田 翔-----△→○ 2試合連続3安打＆ホームランありと、足上げ打法で吹っ切れたもよう。ここまで自分を貫き通して結果を出すのはかっこええね。もう起用に文句ありません。
・内川 聖一---○→○ 三振も多かったがヒットも出ており、流し打ちは健在。頼れる３番、後は頼んだ。
・長野 久義---○→△ 完全復調とは言えない。守備では落球してしまい、屋外球場でのデーゲームの怖さを確認した。本番前で良かったともいえる。打席ではバントヒットや球を選んで四球はあったが、初球ポップフライなど、狙い球をミスショットがまだ目立つ。本番で結果を出してくれればいいんだけどね。
出番のあった野手はこのくらい。先日は長野をスタメンで中田を外し…と書いたけど、中田が打ちまくっているので逆に中田を外すことができない空気だ。というわけで、一塁中田で稲葉をベンチスタートという構想になりそうだ。稲葉がベンチにいるのは、これはこれで代打の切り札としていいと思う。ただ、そうなると内野手が若者ばかりになってしまい、試合中の節目節目で、締めるところで締められるか？という一抹の懸念は残るが…
アメリカは敗者復活でプエルトリコに敗北。
というわけで、次はプエルトリコのレビューでもしよう…
