オリジナル笑顔で三回目感想転載No.021〜No.030

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 投票期間が半分を過ぎたとはいえ、カウントダウンするにはまだ早い今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか。まだ一週間以上あるし、土日も一回使えます。読み途中の人は ま だ 焦 る よ う な 時 間 じ ゃ な い が そ ろ そ ろ 焦 る か も し れ な い くらいです。うん、やばい。
 
 70台、10台ときて、本日はNo.021〜No.030をまいります。
 それではさくっと。
 
 
 
 
 
 
 
No.021 雪国
 はて?(´・ω・`)
 
 何かの暗喩……いや揶揄かな。すんません、よくわからんかったです。
 人生とかレールとかそのようなものだとは思いましたが、読後感としては、謎だけが残ったけど究明する気も起きないのでスルー、というのが率直なもので。
 
 
No.022 俺の押しかけサキュバス
>一般的にオタクと呼ばれる友人が一人いるのだが
 聞かれる前から弁解しているようで笑えました。
 誰に言い訳してるんだよ、これ(笑)。
 
 ここまで急展開な色恋話は逆に新鮮でした。置いていかれるとかそういうのを通り越して、もう笑うしかなかった。じっさい腹の底から笑ってしまったので、点をあげないわけにはいかない。
 
 
No.023 現状改善系恋愛呪文
 出だしから「ああ、まあ、なるようになって終わるんだろうな」とまったく期待しないで読んだので、最後にちょっとだけやられました。そして直後にタイトルを見て、なるほどと思いました。
 ただ、冒頭から最後までオーソドックスに尽きる話に退屈しっぱなしで、最後の最後もそれを破壊するだけの要素でもなかったので、この点数に落ち着きました。
 
 つーか隣の委員長、空気読めよ(笑)。
 ボインタッチダッシュとかそんなノリを思い出しました。
 
 
No.024 結婚適文句
 なんだこれ(笑)。冒頭からやられました。
 なんだろう。文章やキャラに妙な味がありますね。明らかにぶっ飛んでるとかそういうわけではないんですけど、変だ。しかも自然に変だ(笑)。
 小ネタの使い方が良かったです。おやっさんと部長なにやってんだよ(笑)。
 
 
No.025 マージアここに在り
>ヒトが近づくと問答無用で補足してしまう
 常にこちらの発言に脚注をつけてくるような感じでしょうか……
 
「……どうしましたか、お嬢さん」
『※お嬢さんとは目の前の私のことを指しています』
 
 ……みたいな。
 うざいな、これ(笑)。
 
 記憶は定かではないのですが「どっかであったなこんな話」と思ってしまうということは、それ自体では勝負できない類の話なのだと思います。文章自体はオーソドックスであり味がなく、ゆえに惹かれることもなく。設定に興味をそそられなかった時点でなかば作業的に読んでしまうのですが、設定自体も上っ面の浅い部分だけで世界観に引き込まれることもなく、展開そのものも特に目を引くところもなく。肝心の山場にまで差し掛かっても感情移入はできず、終始表情が動く事はありませんでした。
 
 
No.026 僕らは分かたれたアンドロギュヌス
 終始訳がわかりませんでしたが、その訳のわからなさに、訳のわからないまま惹かれました。
 媚びるわけではなく、かといって意図的に突き放すわけでもなく。自然体で紡がれたような個性には強く惹かれます。
 強烈!
 
 あと俺もドMなので何度も勃起しました。
 
 
No.027 ヤンキー女と美少年
 これ、マゾマゾカップルじゃないのかな。
 
 そのうちこの3人で3Pに走りそうですね。
 攻められるふたり。
 興奮します。
 
 あと、俺もマゾなので、攻められが足りなくて不満でした。
 
 
No.028 Forest Note
 主人公の半生を描いた作品なのですが、尺が足りなかったと見受けます。味を噛み締める前に、消化不良のまま読み終えてしまいました。
 彼ら一家の生き様を描いた話にしては、いささか盛り上がりに欠けるのではないかと思う次第です。或いは掘り下げが足りなかったとも。エピソードが全体的に駆け足で、事柄を伝えることに終始してしまっており、悪く言うならダイジェストを見ている感覚でした。いずれにせよ、ひとつの読み物としてみた場合、平坦すぎて面白味に欠けた、という所感です。
 
 
No.029 Blind
 この女うざっ! 性格的に一番イライラするタイプだ(笑)。
 いい意味でも悪い意味でも登場人物の若さが出ている作品でした。
 
 強姦マンにやられる展開は噴きました。なんだよあれ(笑)。
 強姦マンと気が合いそうですね、彼女。
 
 
No.030 限りなき夏 〜A Frozen Summer〜
 まるで人形のように可憐な少女が、意識の失った背の高い少女を、電車の中まで運んだ――? 人に手伝わせようにも病院とか警察とかかかわってきそうだし、よっぽど怪力だったということか……?
 消費者金融の借金で親に水商売させられていた少女が生傷だらけ? 仕事になるのか……
 
 など、ノンフォローで無視できる展開ではありませんでした。
 
 
 この取ってつけた感や粗の多さからいって設定は後付けで、書きたかったことは少女2人の関係性そのものだと思うんですが、残念ながら絡み自体もそのへんのエロ雑誌にありそうなもので、興奮もしなければ共感もせず、台詞の不自然さも相まって、演劇部員が台本片手に喋っている図しか思い浮かびませんでした。タイトルでもある限りなき夏のくんだりがとりわけ酔いすぎで、いきなり何を浮きまくった台詞を……と引いてしまいました。
 百合自体は好きです。
 
 
 残り5回ー。