楽しいおしごと

 何回か書きましたが、俺はスーパーマーケットでバイトしていて、品出し業務に従事しています。時給はななひゃくえんです。
 アルバイトの構成要員は、大きく分けて、日中だけ働く主婦のパートさんと、夜から深夜にかけて働くおじさんおばさんらと、夕方から夜にかけて働く学生アルバイトの計三種類。俺は最後のに属するわけですが、困ったことに、つっても全然困ってないんですが、俺以外はみんな高校生で、しかも同じ高校の生徒なんですね。なぜだろうって思うくらい同じ高校のが集まってるんすよ。しかもそのうち三人が同じクラスときた。なんのこっちゃ。
 さて、品物を出すことが仕事と言っても、売り場で仕事をするからにはお客様と接する機会が多いのです。つまり、移動中は常に「いらっしゃいませー」と声を張り上げなければならない…………ところでこの掛け声にはどんな効果があるんだろう。自分たちの士気を上げる? そんなことはない。お客様の士気を上げる? いやいやこれも違う。実際のところは来店してくれたお客様に敬意やら感謝の意やらを表しているんだろうけれど、もはや職場での挨拶と同じくらい定型化していて意味とか二の次になってそう。
 つまり「いらっしゃいませ」は、高校生にゃまだ早すぎるって話ですよ。大学生くらいになると言うんですが、十代半ばだとまだ、色々と厳しいものがあるらしく。恥ずかしがったり、言いたくないんだったり。意識の問題なので、普通に諭しても効果はないのです。
 そこで俺は考えた。彼らに売り場でいらっしゃいませと発言させるための作戦を。
 ・・・・・・思索。
 
「射精!」
「射精!!」
「射精!!!」
 
 「いらっしゃいませー」→「っしゃいませー」→「っしゃせー」→「射精」
 彼らは今では、我先にと声を発してくれるようにまでなりました。
 さあゆけ、我が部下(ぼくバイトのリーダー。うへへ)のティーンたちよ。今日もお客様たちに感謝の意を! 敬意を示すのだ!
「射精!」「射精!」「射精!」
 
 余談。
 俺ここのところ、中学生〜10歳?前後の女の子を見るたびに、それ以上の年齢を見るときとはまったく違う類の興奮を覚えてしまうんですが、この感情は一体……? 恋? これってもしや恋なのか?
 今日も仕事中、14歳くらいのかわえー子が一人で来店しましたので、こっそり3メートル後方から同じ方向へ歩みを進めつつ、10メートルくらい存分に「射精!」と連呼してきました。満足でした。そして去り際ににおいも堪能しましたええにおいでした。
 この一連の行動のうち、法律に抵触しているものはおそらくないと思いました。な、ないよね・・・?
 仕事は楽しんでやりたいですもの。