コミックマーケットSP4

 日記が五日遅れってとてもむなしいことだと思うのです。深夜の道路で寝転ぶくらいには。
 徹夜カラオケの後、倉科、りょーと、剛久、俺の四人でペディハウスへ帰還。午後から参加するコミケSPの準備をしつつ、コンビニで購入した食料を囲んでしばしトーク。9時過ぎごろ、布団を敷いて順次睡眠へ。
 時間通りに起床。しかし体調は好転せず。動けないほどではないのが幸いだけれど、普段健康人間をしているだけに崩すと弱いことが確認されました。 サークル入場するのはりょーととペディの二人だけれど、部屋主を差し置いて惰眠を貪るわけにはいかず、全員で出撃。
 新宿駅でサークル組と別れ、倉科さんと俺は時間潰しを兼ねて食糧補給に。駅の周囲をぐるりと回って天一に行きました。ミックス定食だかなんだかを注文。どろり濃厚スープでした。味がはっきりせず、あんまり美味しくはありませんでした。炒飯は明らかにやっつけ仕事でした。餃子は割と美味しかったです。
 食後、近くのコンビニで色々と購入。差し入れのパン。差し入れのおにぎり。差し入れのお茶。自分たちのリポビタンD。これなかったら死んでたかもしれません。そして差し入れの酒。チューハイ六本。足りるわけはないと思ってましたが(そして実際足りませんでしたが)、これ以上抱えて国際展示場まで移動するのがかったるかったんです。重いよ酒ども。
 落ちそうになる意識に鞭打って電車で移動。臨海線では落ちていた気がする。
 会場へ着くと、開場直後でした。予想以上に混雑している様相で、そんな人間の群れに突撃する勇気があるはずもなく、マックのテラスみたいなところで碧郎さんと合流。そして30分ほど野球トーク。今年のマリナーズの打撃陣には期待できるという結論を得、ペディに急かされたところで開場入り。17時過ぎでした。確かこのころから酒飲んでも良かった気がする。
 サークルの場所を覚えてないのでメールで訊いて、しばし企画なぞを見て回る。ちゃぶ台返しとか円周率とかありましたが、四階のライヴ見たかったなあ。聞いたところによるとオーディエンスにダンサーが神だったらしいので。生で見たかった。
 ほどなくしてブースを発見。まこみしさんが近くにいて、向かいにはひざうえさんがいて、しかも既にビールの缶がチラホラと……そして隣がなぜか空いていて、隣の隣にまき先生の姿が。何をしているんだろうと思ったら、コスプレしている女性の方二人に売り子をさせております。そしてそれを後ろで監視しています。なるほどそういうことか。みなまで言わなくとも理解しました。何も言わずに挨拶しました。
 当然のようにりょーとの姿はない。ええい、突撃隊め。
 そして俺は辿り着いたところで体力が尽きて椅子を一個独占、客足をなんとなく眺めて過ごす。買ってきた食糧をペディに渡す。おにぎりを渡す。また渡す。お茶も。
 18時前後くらいになってようやく酒に手を伸ばす。なんか意外なほどに周囲のサークルさんが酒を持っていなかったので驚きました。みんな酒盛りしていると思ったんですがそんなことないし、思っていたよりも普通のイベント寄りでした。
 峻さん、まーくんが相次いで合流。
 すなふさんのところに行ってだめですを売ってもらう。
 女子高生だからあげない、と言われる。ひどいとおもう。でも納得して買っていくぼく。
 19時を回るともう宴会になっていました。
 そして気づくと、酒が足りぬ。
 六本で足りるわけないよ。
 というわけでりょーとと俺が買出し班になり、酒が売っているという二階へ急ぐ。喫煙所で久慈さんから追加注文も承ってさあ行きますよ。
 売り切れですよ。
 しかしすでに、売り切れくらいで酒を諦めるようなテンションではない。
 考える。
りょと「どうする?」
 俺「走ろうぜ」
りょと「だな」
 会場の外までGO!
 外か中か微妙な位置にあるファミマでは扱ってないので、マックの逆側にあるコンビニまで走る走る俺たち。
 売ってた!
 しかもたくさんある!
 狂ったようにカゴに缶を詰め込む。エビスエビス桃オレンジカルピスエビス……ウイスキー……おい、ウイスキーってなんだ。詰め込んだのはりょーと君。いいのかよ。
 小走りで会場まで。
 いい感じに宴会場になってました。ていうかこの一帯だけ空気違いますがな。
 おりくらさんが見回りにきて、ってビール飲んじょる。うんぼく何も見てません。
 酒を配布。みんな飲む。21時になったら乾杯するらしい。
 見ると、ウイスキーをぐびぐびやってるりょーと。
 やっぱりお前飲むんか。
 ひとくち貰う。
 喉が痺れる。
 というか37度。
 ……。
 取り上げようか本気で迷う。
 迷ってるうちに、ビールとウイスキーを、チューハイとウイスキーを両手に持ってどんどん消費していくりょーと。しかしいくら酔っても顔色が変わらない、かつ普段のノリと変わらない、という二重の特殊技能を修得しているため、どこで止めたらいいかわからないという。
 そのうちにお隣のサークルさんにおつまみを分けていただき、ビールまで一本いただき、挿絵を要求し始めるにいたって止めることを諦める。どうなっても知らんよもう。酒の席ということで友好的に飲み交わしてくださったのがせめてもの救い。ご迷惑をおかけしました。
 その後もあっちで飲みこっちで騒ぐ界隈の人たち。ウイスキー野郎は一度落ち着いて売り子やってましたが、思いっきり斜め向いて足を組み、ウイスキーあおりながら酒のニオイばらまいている野郎のサークルに近寄る人なんて……一人だけおられました。大感謝。
 そして21時。缶を突き合わせ、飛び跳ねたり回ったりして乾杯する一同。もうなんの集まりなのかわからないよ。
 撤収は迅速でした。しかし撮影班に向かって突進していくウイスキー野郎はありえない。しかも床にビールぶちまけてるよ。拭いてねえし。あああああ。
 なんとか会場の外へ。久慈さんに心配されつつ、ひざうえの人たちとはここで別れる。さすがに酔っ払いの介抱まで巻き込んでしまうわけにはいかないので。
 りょーとを引きずって会場を脱出。お隣のサークルさんの人(ごめんなさい名前覚えてません○| ̄|_)と、ペディハウスメンバーにまーくんを加えて。階段の下のベンチでまず休憩。べろんべろんべろんのりょーとをどこに捨てていこうか相談タイム。とりあえず連れ添ってトイレまで行く。段差あるからな、と注意してるのに、段差にはまって押し倒される。むがー酒くせえ。
 ペディハウスに着くまで、りょーとが吐いた言葉集。
 
「俺を殴れ」33回
「大丈夫だ」26回
「記憶はある」20回
 
 これだけ見ると言葉の端々からマスラヲっぷりが立ち昇っていて惚れてしまうかもしれませんが、言われ続けた身としてはたまったもんじゃねえ。
 大崎まで持ちそうになく、一個前の駅で降りて休憩したときなど、酔いを醒ますために俺を殴れ、ここで殴れないからお前は駄目なんだ、このままだとお前一生このままやぞ、という展開に持ち込まれる。なんで酔いを醒ますという目的がいつしか俺のためになってるんだ。いくら煽られても人に手を上げられないへたれなぼくは危機を脱しました。
 帰り道の途中ですでに会場を出たところの記憶をなくしているりょーとを引っ張って、ペディハウスまで。途中でコンビニに寄ると、大学のクラスメイト(♀)がバイトしていてレジで会話するとかいう果てしなく謎な展開に。なんだこれ。
 部屋では倉科さんが速攻で寝落ちして、りょーととペディが話し込んでいるので俺も寝ようかな、と思う前に寝てしまい、なんだか珍妙な格好で寝ていたらしく、起きると二人が笑ってた。飛翔するポーズで寝ていたらしい。道理でいい夢を見ていたわけだ。
 体勢を変えて全員収まるようにして、今度こそ就寝。
 布団かぶり忘れた。
 翌日、体調さらに悪化。
 
 起きると体中がだるくて節々が痛い。筋肉痛になるようなことはしてないから、うん、やっぱり体調崩した……
 昼過ぎまでだべって四日間お世話になったペディハウスを出て、昼食を。肉を食べたのに余計に気持ち悪くなる。もうだめだ。
 新宿でりょーとと別れ、倉科さんと二人で秋葉原へ。欲しい同人誌があったのです。なかじまゆか氏のアレを二冊購入し、とらの穴を出たころにははっきりとわかるくらい熱出てました。なんか体中をオーラがまとってるみたいだ。
 東京駅で倉科さんと別れ、バス乗り場へ。乗り込んだ瞬間に意識落ちました。
 帰宅してまず熱を計る。
 39度3分。
 ○| ̄|_
 その日は即行で寝る。
 次の日。
 ひたすら寝続ける。熱は37度7分。
 でもバイト行く。
 バイトしているうちに体調回復。
 徹マンしているうちに完全回復。
 
 体調と戦い続けた東京遠征になりましたとさ。
 しかし酒アリは楽しいぜ。