仕事の話

 正確には仕事中の話。
 夜が更けるにつれて客数におけるカプールの割合が増えていくんだ。ところがどっこい、うちのスーパーに近藤氏はおりませんぜファッキュゥ。
 そこで、中学時代の部活の先輩が来たんです。女の。正直、ちょっとときめいてた先輩で、当時から胸が大きかったことを覚えてます。身長150ちょいくらいで。うーむ。ここ読んでてヘンタイっ、とかサイテーッ、とか思う人は、男心に対する理解を深めるべし。中学時代なんて何もかもが性的に見えてしまう時期じゃないですか。視界に映るすべてのものがえろく見え、聴こえてくる全てのワードがエロ語に感じられるじゃないですか。だから、その先輩の印象がおっぱいでも至極普通のことなんですよ。
 話がおっぱいに逸れたので修正。一目見て俺はピンときたんですが、向こうはわからんかったみたいで、見詰め合ったまま不自然な三秒間が流れました。で、あっちが気づいて、また五秒くらい考える仕草で、六年ぶりに会った第一声が、「年下に見えないー」という。待て、ヒゲか。伸ばしてるヒゲのせいか。いや、剃ったんですよ、ちょうど今日の朝に。アゴんとこの。なんかね、予想と違って成長が止まらないんですよ。5ミリくらい生やしてるのが個人的によさげなんだけれど、1.5センチいっても止まらないんですよ。しかもほとんど枝毛なんですよ。5又に分かれてるのかあるし、ありえない。だから剃りました。剃るのは楽しかった。
 話がヒゲに逸れたので修正。年下に見えないーから一言二言話して、そのあとに、「……太ったね」と言われる。ショック。大ショック。否定できないどころか自分でも痛切に感じているから余計に。でも、ある程度は仕方ないところなんだすよ。中学二年当時から3センチくらいしか伸びてないんですよ。なのに体重は20キロくらい増えたわけで……あかん。どう考えても筋肉じゃ説明つかん。もうだめだ。太った。げふぅ。
 ちなみに、その先輩は彼氏連れでした。二人とも笑顔で、腕とか組んじゃって、初々しくて、幸せそうでいいなぁ、ああいうカップル。