CLANNAD感想

 先日の続き。もちろんネタは暴き続けますので著しく注意してください。いちぢるしく。
 プレイ中は結構楽しんでいたはずなんですが、いざ感想を書くと気に食わないところばかり挙げてしまう。中学校の頃からそうだったんで、たぶん性分。あーこりゃこりゃ。
 幸村俊夫。老人をいわゆる御伽噺の老人口調にするのはヤメテください、と激しく思うわけですが。なぜかって、ああ書かれてしまうと、若かりし頃がすっごい書きづらくなるから。幸村だって昔は工業高校の生徒をビシバシしごいていたわけだし、その頃からあんな口調だったとは考えづらい。三十代、四十代の頃も違うだろう。すると「〜のう。〜じゃ」口調になったのは、舞台の高校にやって来た時から? 一体どんな変化があったのか…………等々。いや、もちろん狙ってやってるだろうし、言っても仕方ないんですが('A`) ここのところは各自が上手く脳内変化させて書くしかない。
 椋と杏の姉妹については……せっかくなので、シナリオで一切触れられていなかった、主人公に惚れた理由でも考察してみましょうか。椋はあれですよね、少女漫画っていうより、なんとなくときメモを思い出しました。なんか、終始主人公にときめきっぱなしの忙しいキャラだったなあ……俺は面食いさんは正直好きなので、椋のことも実は嫌いではないのです、ムフ。いや、だって、どうせ顔でしょ? 二年のときはクラス違うし、三年になってクラス一緒になってもほとんど接点ない。この状況で惚れられているわけだから、あれは顔に惚れてると考えるのが一番自然なわけですな。朋也と全然性格違う勝平を相手にしても、会って間もない段階でくっついてるのが何よりの証拠。二人ともカッコいいわけですし。どうだね? 違うもん、顔じゃなくて、なんか朋也とのイイ感じなエピソードが昔にあって、それで惚れているんだもん、椋ちゃんは断じてメンクイじゃないもん! とか考えてる人? 甘いよ。このゲームに限っちゃ男はマスクが唯一の武器なのだよ! ていうか顔でいいじゃないっスか。
 で、杏はどうなんだろ……二年の時に春原をダシにして親交を深めたと考えるのが自然……自然つうか書いてあったにゃ。問題はいつ惚れたか、だ……あと、どこに惚れたか、だ……んー……('A`)ワカンネ。杏の異性の趣味は全く出てきてないから、ウマが合うなら誰もいい感じかな……。こういう、まさに恋愛感情のみを取り扱ったシナリオでそこんとこをぼかされるのは、んー、後味良くないっス。CLANNADという作品の中だからこそ許容されるというか、まあそういうのもアリ? な空気になるかもしれませんが、仮に別のゲームの一シナリオとして見たら、なんじゃこりゃ、手抜きかよ('A`) と思わずには居られないだろうなー。そもそもにして、このシナリオは、ライターさんの願望をつらつら書いただけのシナリオなんでせうか? 趣味の女の子(双子!)を作って、彼女たちに最初から惚れられている板ばさみ状態ッ(゜∀゜)! そんでもって、たいして波風立たないまま収束、めでたしめでたし。うーん、三角関係の醍醐味は修羅場でっしゃろ。あれじゃ、ヌルいですよ。杏が人目を憚らず泣いたり、椋がぶち切れたりして欲しかった。え、既に別のキャラですか、そうですね、それが……問題だ。
 取り留めのないダラダラ思考はやめにして、感想の続きをば。
 AFTERシナリオ。渚が出産で死んだ時は心の中でガッツポーズ飛び出しました。キャラに容赦の無いシナリオって、いいよね。駄目人間化する主人公もグッド。脇役のエピソードがここで語られえるのも、本編で彼らに対して消化不良だった感情を解消してくれるのでマル。秋生様エンドは、もうちょっと何かで引っ張って欲しくはあったものの、良かった。仕事始めたばかりで苦労する主人公も、アルバイト始めたばかりの頃を彷彿とさせられて、感情移入してしまいました。アルバイトって、自分の、です。ただ如何せん、共同生活の相手が渚なので、ずっとやきもきしながら進めてましたが('ω`)
 光のタマタマと町と渚の血との因果関係はよく分かりませんでしたが、そこらへんを云々してSS書くつもりもないので、誰かが書いてくれるのを待ちませう('ω`)
 汐と旅行行ってからの、専業主婦が好みそうな展開。ようやく直幸のエピソードが補完されて、よくここまで引っ張ったなあとため息。いや、いい意味っス。このキャラは隙間が多いので、まだまだ補完のしどころには困りませんね。
 
 総じて、CLANNADというゲームは……秋生様と春原のためだけにでも買って損なし。メインルート以外のシナリオが、木の枝というより葉っぱっぽいのが残念。敢えてシナリオの完成度に差をつけたのだろうか。でもそれって、あんま意味ないよね。
 さて、次はリアライズでも買ってこようか……どうしようか。