バイトで
パンを出していたら、小さき子がのこのことやってきて、何やら悩ましげな視線をパンに送っています。早まるな少年、相手はパンだぞ、と言いたいのをグッとこらえて、しばし観察。あくまで作業をしつつ。……しばらくすると、少年はこっちを向いてにこっと笑いました。かぁいいなあ。
そしてひとこと。
「おじちゃん、おじちゃん、このパンなぁにー」
かぁいいなあ。
可愛さ余って憎さ百倍ってヤツですか。
むしろ憎さのみってヤツですか。
お前もパンにしてやろうか? とか言っちゃダメですか、ダメですよね、お母さんが近くにいるし。
適当にあしらってやりすごし、少年とお母さんの会話に耳を傾けると。
母「今日の晩御飯、何がいーい?」
少年「海老ボルト!」
海老ボルト……??
なんともはや、強烈なネーミングの食べ物……というかそもそも食べ物なのか?
謎すぎた一日。