講義が眠いのは

もはや宿命なのでしょう。早めに床に着いてたっぷり睡眠をとったにもかかわらず、さながら捕虜を拷問にかける兵士のように、睡魔は容赦なく俺を責め立てます。何しろ生理的なモノですので、再び通学で体力を使うはめになった当方としましては、抗う術があるはずもございません。下手に抵抗して良くない事態に巻き込まれるのもよろしくないので、大人しく睡魔さんの欲求に従う事にします。
ぐう。
あ、いけない、また七十分寝てしまいました。九十分のうちの七十分ですので、比率で言えば、まあ平均的です。これを平均的と言ってしまえる時点で学生として何か間違った方向へ進んでいる気がしてなりませんが、進んでいるも何も、もはや手遅れというか。境地に達しているというか。とにかくもう、俺の体はしっかりと現状に適応してしまったらしいので、前日に十時間寝てから講義に臨んでも、おそらくぐっすり寝てしまうでありましょう。もはやパブロフの犬さんです。わんわん。くうんくうん。ぐうぐう。