薮田

 巨人広島戦、プロ初登板発先発の広島ドラ2ルーキーの薮田和樹投手を見ました。
 簡単に投手タイプを書くと、188cmの右のオーバースロー、直球は150km/h前後で最速152km/hは出していた。変化球は110km/h台のナックルカーブ、135km/h前後のカットファストボール、そして140km/h前後の落差の小さいスプリット(ツーシーム?)と130km/h前後の落差の大きいフォークを投げ分けている。初登板にもかかわらず制球に大きな乱れもなく、直球も変化球も長野以外にはいいところに決めていた。特にナックルカーブで緩急を使えるのが大きく、打者が見逃し簡単にストライクを稼ぐ場面が多かった。5回裏の満塁の場面では開きおなったように直球を真ん中や高めにゴリ押し、フォークやツーシームを地面すれすれに投げ込んでいたところからかなりの強心臓を思わせる。
 少し調べたら高校、大学と怪我に泣かされ続けて目立った実績はない投手なんですね。怪我明けということでチームも大切に使っていく方針なんでしょうが、投げている球は間違いなく一級品。大瀬良や今村と顔の系統が似ており、カピバラばかり集めてどうするんだろうとか思ってましたがとんでもない、他のメンバー同様えげつない投手。
 
※追記
 6回で8−2になったのであとは宮國のピッチングくらいしか楽しみがなくなったので今日の試合のターニングポイントだけ解説に言われる前にメモしておく。
 杉内が降板した回のピッチャーゴロエラー(記録はヒット)と思うかもしれないがもっと前で、2−2で迎えた巨人の5回裏の攻撃、1死1、2塁で坂本が中前にヒットを打ったのに2塁走者長野が打球判断を誤ってホームに帰れず満塁どまりで結局無得点に終わったところ。明らかにセンター前に落ちるテキサスヒットなのにバットの振りに惑わされたのか。2打点上げているとはいえ、本職センターがあの打球判断間違っちゃいかんでしょ。結果的にあそこで勝ち越していればそのあとの展開もまったく違ったものになったろうし、取れるところで取らないと流れがこうなるんだという典型的な見えにくいミス。