作品レビュー 「スーパーショートコミックス」

ギャグ度  ★★★★☆
シュール度 ★★★★★
鬼才度   ★★★★★ 〜(壁)〜 ★
 
 
 一言レビュー(※追記)
 「絶対おかしいよ(作者の頭が)」
 
 何の捻りもないように見えるタイトルとは裏腹に、一発目にこれってどうなのよ?と言えるくらいcomicoの中でも異彩を放つギャグ漫画。どのくらい異彩なのかは一話か二話くらい読めばわかる。
 「学園セイソ」「今週のかなでさん」と並んでcomico三大シュール漫画なんて呼ばれていたりいなかったりする。
 いずれレビューすると思いますが、他の2つとこのスーパーショートコミックスの間には決定的に違う点があって、そこが自分が一番評価してる点でもあるんですが。
 
 ぶっちぎりでバーリ・トゥード(何でもあり)であるところ。
 この作者が守っているのは倫理的な面を除くと「漫画であること」くらいじゃないか?
 
 セイソやかなでさんもシュールっちゃシュールですが舞台や登場人物など漫画としての装置が固定されていて、すごく意地悪な見方をすれば、ネタがキレッキレな回でもイマイチな回でもそれまでの積み重ねと勢いである程度の評価は得られるわけです。笑点のように。
 しかしこのスーパーショートコミックス(長いよ)は短編連作形式で、一話を分割することはあるけど基本的にストーリーにつながりはなく、キャラも別々、設定もまったく違うし雰囲気もネタもバラバラ。毎回世界観から組み立てながらネタぶっこんでるのか?と思う。ギャグは、同じギャグじゃないの?と思うかもしれませんが、世界観がすでに出来上がっているところにネタを仕込むのと、世界観から作り上げていくことは天と地ほどの開きがあると個人的に思っているので、そういう意味でこの作者の頭が一番おかしい(褒め言葉)と思ってます。前回が神回でも「今回つまんね」と言われる危険性を常に持っているわけで、残念ながら30話で充電期間に入ってしまったけど、休載が多かったのも自分は責める気にはなりませんでした。毎回新しい漫画を描いているようなものなので。
 
 ていうかこれをアニメ化って正気か…? 無謀の一言。そして、連載再開を心待ちにしつつ。
 次回はギャグ漫画以外を書く予定。