【WBC】2次ラウンド日本対オランダ+準決勝に向けて

21時過ぎに帰宅、テレビをつけると11−0で目がスポポポーン状態。いや、こういうゲームを見たいとは思っていたけど、何だこれ。
花火大会をやった打撃陣についてはあまり書くことはないと思うので、準決勝以降に向けていくつかのポイントを。
 
 
 
【調子の上がらない何名かの打者について】
松井稼頭央の起用法について。鳥谷-坂本の二遊間コンビの好調もあるが、松井自身打撃内容は悪くなる一方で、今日の打席も当てて終わりだった。準決勝以降は、情報を持っているMLBの投手が相手でもなければ、スタメン起用は控えた方が良い。
角中勝也の起用法について。レフト中田、センター糸井、ライト内川の外野陣でいけるのなら、角中は代打で起用した方がいい。代打だと集中力を発揮していたが、先発になると当てるのが上手いのが仇になってか打ち損じの凡退が多く、期待度が下がる。他の選手とは違い、足や守備でそれほど貢献できないのも痛い。
長野久義の起用法について。角中と同じく外野をオランダ戦と同じ布陣でいくならベンチ濃厚。ただ、台湾戦では9回1死から初球の甘い球を(結果は浅いフライだったが)打ちにいった一方で、オランダ戦では大量得点差の押せ押せムードで登場しながら変な球は打ちに行かずに四球でチャンスを拡大した。おそらく誰も気にしてないだろうが、自分は好印象を持った。結果が伴ってないため叩かれているが、ここ数試合は好球必打を実践できている。なので、準決勝以降でDH枠との兼ね合いで先発出場することがあっても、驚きはしない。
本多雄一の起用法について。やはりベンチ濃厚。2次ラウンド台湾戦のような総力戦になった場合、ベンチに足のスペシャリストが一枚いるといないとでは戦術の幅が違う。
 
【準決勝以降の投手起用について】
 準決勝と決勝の2試合、前田健太で先発一枚は確定として、他の投手は実は失点したり本調子ではなかったりで、案外駒がいない。
 今回のWBCでも顕著に出ていたが投手層の厚さは重要で、日本よりむしろ他国の投手層の薄さの方が目に付いた。
 決勝ラウンドでは球数制限95球になるためシーズン中の継投のような試合も可能になるが、念のために第二先発まで含めて2試合で4投手を揃えておきたい。
 失点よりも投球内容を考えると摂津は候補に入ってくるだろう。先発よりも第二先発としてロングリリーフ待機か。問題は左腕で、台湾戦では審判との相性の悪さもあったが、能見のメンタルの弱さが出てしまい、次も先発で使えるのか不安が残る。内海はオランダ戦で制球がバラつき失点した。本来有力候補であったはずの二人だが、直近の登板で結果を残せなかった。というわけで、最も安心して送り出せるのは大隣になると思われる。1次ラウンドキューバ戦の先発では制球が定まらないにも関わらず、ほぼ直球の威力だけで1失点でしのいだ。しかも、あの強打のキューバ打線が、田中や沢村の直球は面白いように捉えていたのに、大隣の直球をまともに捉えた打者は一人もいなかった。ゆったりとしたフォームからギャップのある伸びる直球とチェンジアップのコンビネーションで打ち取るスタイルは杉内に似ているが、今大会の杉内は球速が上がってこずに不安が残る。初見での打ちづらさを考えれば、大隣は先発の有力候補になるだろう。最後に、登板のたびに良い面と悪い面を見せている田中将大だが、1次ラウンドのキューバ戦から調子は上がっていて、配球さえ間違わなければ強打のチームでもそう打てるものではない。ロングリリーフとして待機させ、阿部がリードすれば安心して見ていられると思う。
 
 続いてブルペン。左は山口が重用されているが、正直シーズンの出来からは遠く、そこまで信頼できないと思っている。球速も出てないし、制球もばらついている。むしろ左をぶつけたい場面では森福の方がいい。ここまで見ていて、甘いコースへ抜けるコントロールミスは1球もないんじゃないだろうか? とは言っても、終盤で杉内や内海を使うならまだ山口の方がいい。
 右投手はかなり深刻で、涌井も沢村も今村も安心して見ていられないどころか、もう登板させなくていいとすら思う。今村はもうしないだろうが、沢村はなぜか台湾戦の大事な場面で登板していたので心配だ。頼れる右投手は前田、摂津、田中あたりだが、先発投手は95球まで投げられるので、何とかやり繰りしてほしい。
 最後に、クローザーの牧田について。投げられるなら問題ないが、怪我の具合で無理だった場合、クローザーをどうするか? 田中しかいないかな、という気はする。