日米野球第5試合、アジアシリーズ一次リーグ韓国戦

 イオン日米野球第5試合は、NPB先発の和田が5回1失点の好投。MLBの1点は城島の1点適時打。先輩の面目躍如といったところか。
 第1試合では抑えられたMLB先発右腕ジョン・ラッキーに対し、新井、村田の強打者がレフトスタンドにそれぞれ叩き込み、前半は2−1でNPB選抜がリードを奪う。試合が折り返した6回、ライアン・ハワードの1点二塁打アンドリュー・ジョーンズ犠飛MLBが逆転。そのまま9回を迎え、これで万事休すかと思われたが、2死二塁一塁から大村の1点一塁打により追いつき、土壇場で粘りを見せる。しかし10回、馬原からスイッチした小倉がホセ・レイエスにライトスタンドに叩き込まれ、サヨナラという形でシリーズを終える結果となった。
 このメンバーで善戦したんではないかな、というのが正直な感想で。勝ちはつかなかったけれど、展開として面白くないワンサイドゲームは一度もなかったし、どの試合も終盤までもつれていた。MLBのパワー、技術も見れたし、NPBのスピード、小技も見ることができた。舞台が整うまでのゴタゴタは残念だけれど、いざ試合となると真剣勝負そのものでした。ベストメンバーを何通りでも作れるMLB選抜と違って本当に出てほしい選手が何人も辞退してしまったNPB選抜。MLB選抜を相手に先発する松坂というのも一度見たかった気もします。今年向こうに行ってしまうのでは、見れないではないか。ちょっと残念。
 
 そして立て続けに開幕したアジアシリーズ。先制弾となったあのバッティングは稲葉にしかできない。インコース直球をあんな風にさばく打者は、他には松井稼頭夫くらいしか知りません。先発八木が5回途中で負傷交番というアクシデントがあったにせよ、森本が出塁して田中が送り、3番4番でランナーを返し、先発が早い回で崩れても中継ぎをつないで立て直すというシーズン通りの野球ができていたようです。シーズンは結果しかチェックしてなかったけど、全試合見た日本シリーズと同じように戦っている印象があります。
 打っては先制、中押し、ダメ押し、投げては中継ぎが無失点と、エラーや負傷はあったにせよ、日ハムのいいところが全部出ていた感じです。
 明日は台湾戦。まったく情報がないチームとの対戦もそれはそれでワクワクする感じでよかです。