日米野球第4試合

 NPB選抜の先発投手井川は5四球と制球に苦しみながらも要所を抑え、6回2失点にまとめる。するとその裏、それまで打ちあぐねていたMLB先発クリス・ヤングからジョン・メインにスイッチ、制球の定まらないメインを攻め立てて2点をもぎ取り、NPB選抜が同点に追いつく。井川をリリーフした福盛が7回を三者凡退に切って取り、こう着状態になるかと思われたが、迎えた8回、ライアン・ハワードに外角低めのスプリッターを右中間スタンドに叩き込まれ、轟沈。意気消沈したのかその後制球が定まらず、3連続四球で満塁となり、チェイス・アトリーの1点安打、ブライアン・シュナイダーの押し出し四球で失点を重ねる。たまらず第1試合に先発した内海にスイッチするも、ホセ・レイエスの2点安打で万事休す。連日のように終盤まで接戦に持ち込むが、連日の中継ぎ投手崩壊によって4連敗を喫した。
 このまま5連敗、というか全敗すればなんでも72年ぶり? だそうですが、メディアが騒いでいるだけで、(とりわけ出場辞退した)選手はあんまり重要視していないのかも。
 日米野球の「役割」と、選手会の「役割」。
 このようなエントリは大いに参考になります。
 俺個人としては、花相撲でかまわないから、日米野球は今後も続けていってほしいところ。アジアのチームとやるならそのぶんMLBとやってくれとさえ願っています。あんな「リーグ混合若手中心オールスター」なんていう選ばれ方をするチームを見れる機会なんてそうそうない、というか、まずない。レギュラーシーズン中のオールスターはリーグ別だし、WBCはもちろん国別だ。ファンにとっちゃもう生唾モンなんだけどな……。
 それにしても、適応力の高さが記事にされていますが、まさしく。MLB選抜は試合を重ねるごとに、あるいは一回りしただけでしっかり各投手に対応してきているのに、NPB選抜はなんかずっと打撃が同じ調子だな。点を取って終盤まで喰い下がってはいるけど、対応できてるかといえばできてない。守備走塁はNPBに分があるとしても、打撃に関してはパワーもミートも太刀打ちできない。解説でも言ってたけど、MLB選抜はパワーよりもミート中心の柔軟な打撃が目立ちます。色んな球に対応できないと生き残れないMLBならでは。NPB選抜は、これでもかってくらい打ちあぐねが目立ちます。
 ふと、MLB1年目は投手にまるで対応できずにマイナーリーグに落とされ、まったく違うバッティングフォームになって帰ってきたセントルイスカーディナルス田口壮選手のことが頭に浮かびました。そういや今年、ワールドシリーズで優勝したんだよな……
 MLB選抜の適応力がすごすぎるのか、NPB選抜の選手の適応力がなさすぎるのか。おそらくは前者か。MLBはあらゆる球に対応できないと生き残れないけど、NPBはそこまで厳しくない。投手の個性(球速を増やす、変化球を身につけるといった正攻法だけでなく、なんとしても打ち取るためにあらゆる手を尽くした結果こうなりました……みたいなもの? MLBでいうならマイヤーズ)も薄い。と思う。向こうの選手はバッティングの前提からして違うんでないかな、などと素人目に。
 
 長谷川が解説だとやっぱりよいね。