ちょっと待った1、2

 MLBの影響か、近年ずっと日本のプロ野球って移籍すくねえよなあと感じていて、もっと今年の巨人くらいバンバン選手出したり獲ったりすればいいと思っています。フロリダ・マーリンズのように、野手は前年の打席数上位10人のうち9人を放出で、投手はルーキー4人が二桁勝利、なんていうとんでもないチームもあります。
 しかし移籍というのは戦力強化をはかるためのもであって闇雲に選手を入れ替えたって仕方ないし、そりゃ資金繰りの上で他に道がなかった場合なら別だけど、資金力のあるチームがよくわからないトレードや獲得をすることがままあります。シアトル・マリナーズ読売ジャイアンツは、なんでこうも補強や育成が下手なんだろう。下手というか、動くからにはそれなりのビジョンがあって動いてるんだろうけど(それすらも見えない場合が多いけど)、まともに機能しないケースが多すぎる。資金力がないわけでもないのに……スカウト、コーチが悪いのか。ライオンズなんて見てみなさい、松井を出せばきっちりショートに中島がおさまり、ロートルの豊田を出せば小野寺がきっちり結果を残す。外国人も活躍するし、生え抜きも多いし、移籍してきた選手もよく結果を残す。さすがは名門。MLBのブレイブズもだけど、名門=生え抜き多い、みたいなイメージがあります。
 とどのつまり、
 巨人・仁志が横浜へ 小田嶋と交換トレード 共同通信社 2006年11月6日 17:18 
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 ちょっと待ったその1
 巨人の動きとしては、ここ数年の動向を追っていればわからなくもない。脇谷を二塁で固定して育てる心づもりなんだろう。一塁はスンさん、遊撃に小坂、おそらく空くであろう三塁には二岡をコンバート、内野のバックアップに古城と木村、で、外野が高橋、清水、矢野、鈴木、小関、亀井などで争わせる……? 代打要員が、左は余った外野手で、右は小田嶋と大道?
 長打力のねえ打線だな……('A`) 左打者が多すぎ、右打者が少なすぎ。
 チームカラーとしてはますますスモールボール向きに、というかそれしかできない。小久保がいなくなった場合は右の強打者の獲得が急務ですが、どこ守らせるんだろう。遊撃二岡、二塁小坂にして、三塁手か? それとも外野争いに加える? 
 ちょっと前のニュースではこんな記事もありましたが、何度同じことを繰り返せば懲りるのかなあとなまあたたかい視線で見守りましょう。
 ↑は今年の戦力から小久保&仁志を引いた状態で書いてますが、補強はするだろうな……
 いっそのこと、盗塁いらね犠打いらね、出塁率、選球眼、慎重性重視のマネーボールに方向転換してくれないかな。ファンからすれば面白いものではないだろうけど、個人的には見たい。
 
 いやいや巨人の展望じゃなくて。
 トレード、それも金銭トレードとのことですが、こういうのって合意の上で行われるんですよね? この時点で違ってたらあちちですけど。つまり横浜は、小田嶋プラス金銭を負担してまで、仁志がほしかったってことになるんでしょうか。上に書いた通り、巨人が仁志を放出するのは妥当ですが、相手球団が横浜だったのは意外でした。成長株の若手がいっぱいいるのに、ベテランがほしかったんかな。種田のが使える選手だと思うんだけどな……ていうか種田いるのに仁志獲りますか。謎だ……謎だよベイスターズ……。
 
 インディアンス、桑田に興味も=米大リーグ 時事通信 2006年11月6日 12:00  
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 ちょっと待ったその2
 落ち着こう、インディアンス。
 岩村はいいが、桑田て。
 
>「ドジャースとのマイナー契約で今季を迎えた斎藤隆投手が、抑えに定着して活躍したことを受け、「(斎藤と)似たタイプとされており、チームに興味を抱かせる投手かもしれない」とした。」
 
 ( ゚д゚)ポカーーン
 とした。じゃねえよ! 誰と誰が似ているって? 15年前のVTRでも見たんですか?
 三十代半ばにあって余裕で150km超の速球を投げ込み、その速球を差し置いて決め球に使えるほど曲がりのいいスライダーを持っている斎藤隆と、えっと、なんだ、直球は140kmそこそこ、多彩な変化球と投球術(のみ)で打ち取っていく桑田が似ている? おいおい。
 しかし、「チームに興味を抱かせる投手かもしれない」って書いてあるし、戦力としてではなく、試合以外のところでの貢献を狙ってのものだろうか。それならいい刺激になる……か?
 獲得した際には、クリーヴランドの来期のご冥福をお祈りします。まあ、敗戦処理からスタートさせれば痛い目つく前に見切るだろう。いや、それ以前にオープン戦か……