日米野球第2試合

 先発の読売巨人軍、西村投手が3回途中、7失点で降板。里崎の2点本塁打など打線が奮起して一点差まで詰め寄るも、ライル・オーバーベイの一発に沈む日本選抜。けっきょく8−6でメジャーリーグ選抜が連勝した。
 大本命のライアン・ハワードが二発。どの方向にもライナーでスタンドまで持っていけるパワー、ミートのうまさが魅力の選手で、いかんなく発揮してくれました。完成されたようなバッティングをしますが、まだ2年目で26歳。去年はあまり目にしてないんですが、このバッティングからすると相当成長したんだろうな。これからまだ進化の余地があるのかわかりませんが、来年以降が楽しみです。
 日本選抜の先発西村の出来については当然というか、今シーズン何度見たかなあという展開をそのままなぞっていました。シーズン中からロングリリーフでのみ結果を残し、先発するたび自滅していた投手を、短期決戦で最も重要と言われている第2試合の先発に持ってくる采配は、正直なにがなんだかわかりません。第1試合の終盤に涌井を持ってきたときは、じゃあ第2試合に井川がくるのか、と疑いもしなかったのですが、なんなんだこれは。逆だろう。
 繰り返しますが、シーズンで最下位を争っていたチームの、それも先発に定着していたわけではなく、4番手5番手の座を行ったり来たりしていた投手ですよ、西村って。しかもチャンスであるはずの先発した試合では、ことごとく序盤に失点を重ねて崩れ、精神的な弱さも指摘されていたというのに。
 勝ちに行くって聞いた気がするんですけど、気のせいだったかな……。
 もしかすると逆療法? ……にしたって、舞台を考えろよ('д`)
  出場選手一覧を見た限りでは、てっきり、内海、井川、和田、小林でローテーション組むものとばかり思ってました。左右のバランスが悪ければ、和田を中継ぎに回して、涌井を持ってくるものと。
 いくらなんでも西村はねえだろうと…舐めすぎてる。
 ……ひょっとするとファンサービスの一環? メジャーリーグのパワーを見せてもらうために敢えて持ってきたとか。だとしたら納得だけれど。
 ファンを喜ばせる野球が目的ならこれでいいよ。けど、あちこちの報道や試合中のアナウンサー、解説者の発言からは、たびたび日本選抜が勝ちに行く発言をしているという声を聞いた。
 これで勝ちに行ってるって主張されても、そら苦しいよ。
 
 あと、↑の選手一覧の脚注、辞退者のところに、「ダルビッシュ有投手、八木智哉投手(北海道日本ハム)=アジアシリーズ出場のため」って書いてあるんですが、5日に行われる東西対抗戦の先発がダルビッシュっていう記事が。
 立場上、日米野球には出たくないから出ません、とは言えないだろうけど、かわすんなら最後までかわしてくれよ……なんでこんなわかりやすすぎるボロ出すかな。
 出場しないことについてはまったくかまわないのに、理由のつけ方が下手くそなせいでいらん悪印象が出てしまうよ。これなら正直に「興味ないんで」のがいい。
 東西対抗戦の出場予定選手については日米野球の選手と一部かぶってて何名かは無理だろうけど、怪我を理由に日米野球を辞退した川崎が入ってるのも気になる。まさかね……。
 井川には2試合くらい投げてもらいたかったけどなー、これでは無理くさい。