交流戦終了

 セパ交流戦が終わって、またシーズンに戻ったわけですが!
 ヤクルトが上に来たのは予想通りでしたが、中日が落ちないどころか一位に躍り出たのは意外でした。阪神打線が不調のまま上がってこないのも、巨人が貯金10吐き出したのも意外。意外なことだらけだ!
 巨人は小久保と高橋が離脱ときているのに、阿部まで怪我で離脱。おいおい。最後に木佐貫が上がってきたのが唯一の救いだけど、打線が問題なのに阿部まで抜けてどうするんだと。高橋と阿部は30日の阪神戦から復帰するみたいだけど、交流戦明けの対中日三連戦がきっついな。これで三連敗でもしたらゲーム差が7.5に開くどころか借金生活突入ですよ。阪神は久保田が骨折で離脱……? しかもプライベートでかよ! おいおい。中日の投手陣をざっと眺めたら、川上は言わずもがな、佐藤が目下四試合連続完投勝利中で防御率も1点台、あと数試合投げれば規定投球回数に達する勢い。朝倉と小笠原も安定……してるのだろうか。5月からこっち投げてきて防御率2点台なら安定していると言っていいだろう。岩瀬も無失点を続けているし、なんといってもチーム防御率が2点台。クリンナップで3点取れば勝てるときた。やっぱ投手陣だなあ。
 
 メジャーリーグ
 シアトル・マリナーズがじりじりと借金を減らしている。6月は全体的に調子が上向きで、同地区のアスレティックスにスウィープを喰らいながらも13勝5敗と別のティームになったかのように勝ち星を積み上げ、気がついてみれば、あと1勝で勝率が5割に復帰するところまできている。城島は打率.270前後をうろついてるが、一気に調子を上げたイチローが20試合連続安打を記録し、それをクリンナップがきっちり仕事をして打点を挙げている。14ティームあるアメリカン・リーグの打点ベスト20にクリンナップの3人がランクインしているのだ。エイドリアン・ベルトレイを2番に据えてからだろうか。ここのところのシアトルは打線の繋がりが見られるようになった。また、セカンドのホゼ・ロペス、ショートのユニスキー・ベタンコート、センターのジェレミー・リードなど、成長株の若手がうまく機能している。ロペスはここまでアメリカン・リーグのセカンドとしては最高の53打点を記録し、オールスター出場も夢ではないところにつけている。ベタンコートは堅守が光り、打率も3割すら狙える位置だ。リードは打撃ではパッとしないが、意外性があり、出場しているだけで何かしでかしてくれそうで面白い。近年低迷を続けているシアトルだが、今シーズン、センターラインを形成するこの三選手は、いずれも24歳以下である。
 俺が日本野球を見てきたからだろうが、欲を言えば、指名打者にはカール・エバレットではなく、ロベルト・ペタジーニを起用して欲しいと思ってしまう。
 他のリーグならいざ知らず、混戦模様の西部地区ならば、今シーズンでも或いは……と感じる。首位のオークランドが39勝33敗と、追いつけないゲーム差ではない。気がかりなのは、シアトルとオークランドの直接対決は、目下シアトルが10連敗中ということだ。この連敗を止め、直接勝ち星をもぎ取ることができるようになれば、西地区はまだまだわからない。