俺は弟がほしい
なんとゆーかこー、年を重ねるごとに弟がほしくてたまらない。弟のごはんをつくってやったりしたい。弟の相談に乗ってやったり色々したい。たまに会ったとき、小遣いをやったりしたい。妹だと、こっちが作ってもらう側なんだもの。そんなんだから、食事は食べるの専門です、みたいな駄目人間に育ってしまったんだっ。
以下、現実。
「ねえ兄者、最近おもしろいえろげーある? あ、そういえばまだ家族計画やってなかった」
「家計は人に貸しちゃったよ」
「えー」
「痕と雫どっちかやってなかったよな?」
「だって音でないんだもん」
「あーまあ古いし」
「なんかおもしろいのないのー」
「ひぐらしはもう終わったんだよな」
「うん」
「あーじゃあ、これやっとけ」
グリーングリーンを渡す。冒頭だけやっていたようだが、相当暇だったらしく、現在またプレイしている。
またある時。
シチュは、バイトから帰宅する俺。この日は、妹になにかお土産を買ってくることになっていた。
「たでーまー」
「兄兄、お土産は?」
「あ……わすれた」
妹の目の色が変わった。
「ヴォゲが!」
「いやー、わすれてた」
「這いつくばって足を舐めろ!」
「スンマセンスンマセン」
……みたいな。
じゃなくて。
弟ほすぃ。