読書

 『

天使の梯子 Angel's Ladder

天使の梯子 Angel's Ladder


 村山由佳の新作。学校帰りに買おうとしたらお金が足りなくて、その場で父親に借りて購入しちった。ハードカバーだけあって値段も張るけど、バイトして多少懐事情に余裕がある身としては、文庫化されるまで待つよりはよっぽど安く感じるですよ。借りて読むのが一番なんだろうけど、こう、待ちきれないんだもん。即・購・入!
 ネタバレ発言は……さすがに、まだまずいだろうなー。というわけでさらっと触れる程度で。前作からかなり時間が経っているから、読もうという人は『天使の卵』を一度読み返すといいかも。逆に、一読目では敢えて前作を読み返さずに薄れつつある記憶に頼って読むのも一興。前作を履修し直さないで、近作を読んでる過程で思い出しながら楽しむって読み方もあると思うんで。そのへんは人によってまちまちかも。俺は二ヶ月ほど前に読み返したばかりで、どちらかというと履修組になるんだろうけど、結局どっちでも楽しめるような気がする(笑)。何の話だったのかすら忘れてる、なんて状態じゃない限りは読み返さなくてもさして問題ないっぽいネ。
 中身は、読書嫌いの俺でも買って家に着いた三時間後に読み終わっているという結果が表すとおり、良かった。誰々のあの作品と比べてどうとか、これならあの作者みたいにああいう風にすれば、とか、そういう比較対象を出せるほど読書そのものをしていないので、それが逆にプラスに働いた感もあるような。なんつうか、隅々まで村山由佳なので(笑)。でもまあ、『天使の卵』読んで気に入った人なら、読んで損はしないと思いますたぶん……でも結局前作の未来の話なわけだから、どうあっても賛否両論にはなるんだろうなぁ……うむ、なんも考えねーで読むがいいだよ。
 戦績:二度ほど涙ぐむ。読書で時空旅行ができた(我に返ると一時間以上経過している状態)。