アルバイト

 バーモントカレーとヤマサの新味醤油は売れすぎるとおもいます。今日の特売品。
 スーパーマーケッツで働いていると、そりゃあもう、多種多様なお客様がご来店されるわけですよ。主婦とか、夫婦とか、母子とか、ママさんとか、オバちゃんとかが。して、そのマダム群は、往々にして通路で駄弁るんですよ。おい、通れねえよ。気にせずぺちゃくちゃ。従業員はともかく、他の客の邪魔にもなっとるよ。気にせずぺちゃくちゃ。スーパーは休憩所じゃないよ。知らんとばかりにぺちゃくちゃ。ああ、あれ、人付き合いっていうか、そうなるべくしてなってるんですよね。顔見知り程度の主婦が鉢合わせする。社交辞令で何か声をかける。声をかけられたからには、会話にもっていかないと不自然だ。上っ面ばかりの会話をする。なんか盛り上がる。そしてみんなの邪魔になる。というコンボ。まあ、女性は歯磨きしながら会話する生き物だっていうし、会話が好きなんじゃろね。
 俺は沈黙を美徳とする違いの分かる男なので、言ったる。
 スーパーで喋くるはた迷惑なオバハンたちよ! 近頃は、教師だって子どもに向かってこう言う時代です。「私語は慎めと言ってるだろう。どうしても喋りたいなら外でしろ」と。それは授業というものが、知人と会話するためではなく、授業を受けるためのものであり、その定義に抵触しているから叱られるのです。翻ってスーパーはどうか。買い物をするのが第一目的であり、それ以外は全て二次的な目的になるわけですが、学校と違って禁止しているわけではないし、個人の道徳性に委ねているからこうなるんだよ。つまり、つまりだ、俺の言いたいことはというと、ただひとつ。
 頼むから外でやって。もう、避けてって言うのすら、だるい。