バイト論2っていうか持論

 公的な話の次は私的な話に。
 先日書いたバイト論もどきは、自分の意識を一度文字に起こしてみただけであって、それをバイト仲間に強制したりは、もちろんしてません。どんなスタンスで仕事に取り組むかは個人の自由であり、それがあまりにもそぐわないようなら、雇う側が動くはずなんで。持論は他人に押し付けるものじゃなく、自分に言い聞かせるもんだと思うし。俺がああいうスタンスで仕事に取り組んでいるのは、適切な表現かどうか分からないけれど、都合よく自分を騙すためなんですよね。色々含めて仕事が楽しいときは、もちろん楽しいので、何も問題はない。じゃあ、人間関係やら仕事量の多さやらで、仕事自体が楽しくない時は? 楽しくないっていうか苦しい時はどうすればいいのか。バイト仲間の高校生は、前書いた通り、その鬱積を「愚痴」として表に出すわけですが、愚痴聞かされる側って、共感できないと士気下がるだけじゃないスか。共感できるなら「だよなあ」とか言って意気投合できるけれど、自分がなんともないと思ってることを相手が愚痴った時は、聞いてても頭に疑問符が浮かぶばかりか、下手すると不快になる。そういう事態を招かないために、苦境に面したとき、それを愚痴として表に出さずに、「これは己を鍛えるチャンスなんだ」と自分の中で都合良く処理する。いわゆる一種の処世術なんだとは思いますが。聞かされる相手云々関係なしにも、楽しい事は素直に楽しみ、苦しい事や嫌な事は己を鍛える材料として受け止めれば、そのまま受け取るよりはモチベーションが保てる。単に前向きに捉えている、という事なんですが。「いま耐えれば耐えるほど、将来もっと苦しい事態に直面した時、逃げ出さずに耐えられるようになる」と自分に言い聞かせて、今日も仕事に励むぼく。あ、月曜まで休み取ったんだった。
 ちなみに、バイト先では弄られキャラで通ってます。年下全員にタメ口聞かれてるし。俺はガチンコの体育会系脳みそなんですが、客観的に見て、年功序列だの上下関係だのといった体育会系の考え方って大嫌いなんですよ。でも、俺自身の好き嫌いに関係なく、中学時代に叩かれて身体に染み付いちゃってる。でもそれを他の人にも味わって欲しくないから、年下相手にもなるべく対等でいようと振舞います。理想は、三つ年下の高校生に「バーカ」と頭を小突かれて笑い合える関係。結構、近くまでは来ているかも。
 年上というだけで年下に恐怖心や脅威を感じさせるような存在には、なりたくない。
 余談。この仕事だと、高校3年はかなり使えて、1年にはまだ早く、2年だと、割とどっちつかず、といった様子。押し並べて個人の性格に因るのは、言わずもがな。
 余談2。俺がこのバイトを始めた理由は、金銭のためではなく、社会勉強の一環です。もともと金に困る性格はしていないので(ある分だけでやり繰りする)。それより深刻だったのが、己の世間知らずさでした。たぶん今でも、俺と会った人ならどこかしら感じてるとは思います。当たり前のことを当たり前のように知らないんだから。対人マナーとか。そういった、絶対的な経験不足から来る至らなさを解消して人間的に成長したいから、バイトに身を投じたのでした。