FFT

 かなり真面目にFFタクティクスやってまして、一応エンディング迎えました。知り合いの間では、強烈にプッシュするか途中で挫折したかの二つに一つという良くわからない評価をされているゲームだったので、蓋を開けてみなけりゃワカリマセンと……結論から言えば面白かったんですが、シナリオには不満も。まあ七年前のゲームですし、こんなもんかと……え、もう七年前?
 シナリオの進行速度は馬鹿速くてその代わり戦闘に時間かかるんですが、そのバトルにハマってしまった。フィールド移動できるようになってすぐ、イベント進めずに雑魚敵戦でレヴェル20超えまでキャラを成長させて忍者作る。ストーリーよりもレヴェル上げに執着していたせいで、終始イベント戦闘時は敵方よりもレヴェル高かったです。雑魚敵のがはるかに強いってのはなんだろう。
 ストーリィは嫌いじゃないけれど、エンディング迎えた時はハァ(゜Д゜)??でした。いや、もう終わりかよ。こんなあっさり終わっちゃっていいのかよ! ラスボス弱すぎるし。大団円じゃないのは個人的にグッドだけれどさ。基本的にRPGって、その魅力の大部分を世界観と(キャラの)人生観に依存するっていうかせざるを得ないと思うんですが、コレはどーなんだろうなぁ。コテコテのファンタジー物語。FFだし、ファンタジーしてて悪いなんてことはありませんが、それにしたってストーリィテリングの手法をもうちょっと凝らした方が良かったんじゃないだろうか。噂話を制覇しないと分からんように作られていたのだろうか、ことごとくスルーして、結局背景がよく分からんまま終わってしまったし。ディリータと最後戦うのかと思ってたので拍子抜け。ファンタジー=戦争&宗教は定説ですが、なんにしても、説明のない前提が大きすぎて未消化のままズルズル最後までいってしまうのはいただけない。あと、こういう作りしている以上は避けられないんだろうけど、全体的にキャラが薄い、というかほとんど紙だ。登場するキャラは多いけど、台詞量も少なければそれぞれの見せ場も数えるほどしかない。パーティに加わると、それ以降は台詞すらなくなるし。それが不満っちゃ不満でした。主人公のラムザ君も、正義を謳う熱血漢なのはいいんですが、彼ですら一側面しか見えなかったものなぁ……
 第三章との終わり、ウィーグラフとの一騎打ち。話によるとどうも鬼門らしく、と言ってもどこで戦う事になるのか分からなかったので、迎えた後で「あ、ここか」と分かったんですが、なるほど、一度やられました。なんとかウィーグラフは倒したんですが、次の連中を相手にしているところで自滅。一騎打ちのところで、HPが300ちょいしかないのに一撃で150もダメージ与えられる上に敵のが速い。これじゃ勝ち目はないんで、逃げ回りながらエールでspeed上げまくりました。ジョブはモンク、アビリティはガッツ、瀕死HP回復、重装備可能、Movie+2。テレポは、移動手段としては危険すぎたので。で、エール三十回くらいかけてウィーグラフ倒したはいいけれど、次の連中との対戦で、敵陣に突っ込んで暴れてたら、途中で敵ターンになっちゃいまして。ターン確認怠ってたぼくが悪いんです、はい。ヴォコヴォコにされて死にました。3ターン以内なら生き返らせる事も可能なんですが、speedが他のキャラの五倍以上あるんで、一回も他のキャラに回ることなく3ターン経って消滅。アホすぎる自滅劇。二度目の挑戦ではエール50回にためる10回使ってあっさり倒しました。どんなに向こうが攻撃力あったって、攻撃させなければ負けるわけないの。簡単なこと。戦略勝負。
 つーわけで、全体的に戦闘を楽しみました。ストーリィはどうでもいい感じ。捻りが何も無いし。良く言えば王道? ……にしても、もっとユーザビリティを大切にしてくださいと。