自分の未来を組み立てる

 過去から現在を通して未来まで、様々な役割を自分に課して、それにどれくらい力を入れているのか分析してみよう……などといった趣旨の授業だった。ほとんど寝てて分からなかったんで、その表を作るときは友達に訊きながら。学生、市民、共に達成度はゼロに近いぜ。
 45歳の時に、26歳年下の女性と付き合い、周囲の反対を押し切って愛の逃避行の末に結婚するも、十年後にやる気なくなって破局、という流れの人生を組み立ててみた。今のところ特定のひとと結婚する気は全然無いけれど、結婚したいと思える人と出会えればするだろうし、こればかりはどうしようもないところ。ただ、自分は本質的に一人を楽しむタイプなんで、逆のタイプの人よりは結婚やら同棲やらへの憧れや願望は薄いと思う。よく人は一人じゃ生きていけないと言うし、それはまったくもって正しいと思うけど、「一人で」じゃなくて「一人暮らしで」ならなんぼでも生きていけるんで。
 それと関連して、生まれてから二十年間同じ部屋で過ごしてきた兄が、今月中に一人暮らしを始めます。小さいころはそうでもなかったけど、次第に同じ空間で生活することに息苦しさを感じるようになったのはいつからだったか。優しさと身勝手さを両極端に併せ持つ兄は、教師でありいい反面教師でした。我慢という側面からは存分に鍛えられたし、優しさに甘えるという面でもそろそろ兄離れしないとマズイと思っていたので、時期的には丁度良かったかもしれない。
 同じ市で、自宅から自転車で十分のアパート、2LDKで家賃3万5千なんていう好物件。うーん、やっぱり多方面に協力なコネを持っているところなんかは、無条件で尊敬してしまう。いい服やレアものらしい靴をいつもどこぞから貰ってくるし。ああ、でも、もうそういう取引もできなくなっちゃうんだなー。
 ただでさえ広い部屋が、余計に広く見えたりするんだろうな。ここ数年は夜居ないコトが多かったし、そんなに変わらないかもしれないけれど。