映画を見た

女のコ(高校生)と二人で映画を見てきました。講義をサボって『ドラゴンヘッド』という映画を。
見ていて怖かったというのがお互いの共通認識なのですが、逆に言うとそれだけの映画だという事も言えそう。まあ斬って捨てずにそこから色々なものを汲むのが有効なんでしょうが、展開やラストにかなりの疑問符がつくのは仕方ない、のかも。弟はこれの原作……どうやら漫画版があるらしく、そっちを読んでいるのですが、漫画版を読んだ人は口を揃えて悪いと言ってるようです。弟は映画のほうは見てないのですが、どっちも大差ないだろうと口にしてました。たぶん間違いじゃない。
修学旅行の帰り、トンネルの中で大規模な列車事故に遭い、生き残った男女ペアが悪運のみで生き延びて……生き長らえていくという話なのですが、特に男のほうは悪運を通り越して、バックに神でもついているんじゃないかと疑いたくなるくらい死にません。低空飛行とは言え、高速で飛んでいるヘリから落下しても五体満足なのはどうなんだろう。ラストもどっちらけというか、結局どういう話だったんだろうと思ってしまうような締め方で、あれで話の締め括りとして相応しいというなら、おそらくこの作品の見所は他にあるんでしょう。
役者の演技力と、そこから視聴者に訴える感情に着目すれば、かなり面白い映画だと思います。特に主演の妻夫木聡が良かった。SAYAKAのほうは知らんけど、山田孝之も演技が上手い……と思うのは、早計かしら。もっと色々見れば次第に見えてくると思うけど。妻夫木と山田は『ウォーターボーイズ』を見たので一つの色は知ってますが、やっぱりあれくらいは普通なんだろうか。まあいいや。
とにかく逼迫した空気がびしびし伝わってきたんで、それを見れただけでも良かったのかな、と。やっぱり映画館は高いです。
そんな一日。二十歳になった今日。