MLB色々

 NPBのオールスターよりもMLBの移籍報道が気になって気になって気になって仕方ない。今期は大物中の大物が移籍して面白かったです。優勝を狙えるチームが四番打者をぺいっと放出するんだぜ? 楽しくて仕方ない。というわけで、ボストンのマニー・ラミレスが三角トレードによりLAドジャースへ移籍。今期のボストンはマニー以外も軒並み好調なところにオルティスも戻り、交換したカードも(マニーよりは余程)守備のいい強打者ジェイソン・ベイなので、数字の上ではさほどマイナスは感じられない。ただ、彼の持つカリスマ性というかチームに与えていた好影響がどれほど大きかったかが心配。マニーが抜けただけでチームがバラバラになって負け街道を走り始める……なんてことも無きにしも非ず、そう思ってしまうような魅力がある選手でした。中継でマニーを見られなくなるのはただただ残念。赤靴下があんなに似合う選手はいなかった。LAでもらしさを忘れずに自由奔放に野球してほしいものです。
 翻って、今期、ただでさえ外野のカードがレギュラークラスで埋まってるところに守備とパワーの鬼アンドリュー・ジョーンズを獲得して磐石と見られていたドジャースですが、まさかの大不振で強打者獲得が命題となっていました。これで外野はケンプ、エシアー、ピエーレ、ジョーンズ、マニーとなりました。不調でなければ誰をラインナップに並べるか悩ましい顔ぶれ。今の調子ならケンプとマニーは確定でしょうが。投手はといえば、斎藤は不屈の根性で復活してほしい。黒田は安定感なさすぎ。KOか完封かってちょっとどうよ。
 NYヤンキースはイヴァン・ロドリゲス獲得。ポサダ故障で捕手の補強は急務だったけどまさかまさか。後半戦から打線が本調子になってきただけに投手をどうまとめるか、今後が非常に楽しみ。
 ……と、期日ギリギリで成立した大型トレードもあれば、早々に決まったトレードもあるわけで。シカゴ・カブスに移籍したリッチ・ハーデンです。覚えている方もいると思いますが、今期のオークランドVSボストンの東京ドーム開幕シリーズの第二戦で先発し、強打のボストン打線をきりきり舞いさせた豪腕投手です。豪腕って言葉のイメージからはかけ離れた細身の体にフォームはさほど特徴のないオーバースローですが、150km/h中盤のフォーシームにスプリッター、高速スライダーでバッタバッタと三振に切って取る本格派。しかし多村体質なのが玉に瑕で度重なる故障で球団に見切りをつけられ、価値が残っているうちに放出と相成った、のだと思われます。カブスに移籍して何試合で離脱するかなーと生暖かい視線で追っていたところ、今日で四試合目の登板。そして初勝利。4試合で1勝かよ、と勝ちこそついていないもののその投球内容は圧巻で、24回1/3を投げて被安打14、奪三振39、自責点3、防御率1.11と、圧倒的なピッチングで試合を支配しています。マニーの活躍もですが、何よりハーデンが怪我なく残りのシーズンをまっとうできることを願ってやみません。