とらドラ! 1巻2巻

 ネタバレるかもーよ。
 
 読書タグのエントリはほぼ一年ぶり、ライトノベルに目を通したのは何年ぶりだろう。基本食わず嫌いなのですが、今回は腰を上げて読んでみた。さしあたって1巻と2巻を。
 うーん。やっぱり本になると、フィクションをフィクションとして処理できなくなる自分がいる。ということを再確認できたのでありました。たとえばゲームや漫画のキャラがどんな主張をしていようがさほど気にならないんですけど、本になるとなぜか流せなくなるのでした。架空のキャラクターなのに、おかしいな。感情移入しているからこそ拒絶反応が起こる、と言えなくもないのかもしれない。一巻の終盤とか、本来なら山場なんだろうけど、苛立ちしか感じなかった。このヒロインを悪い方に進化させたような子を何人も送り出してきた身としては、中学生かよと突っ込みたいし、八つ当たりしたくなってしまう。本当、物語のキャラクター相手なのになあ。割り切れない。
 読んでいる間の感情をなるべく正確に思い出すと、不快だった時間が断トツで長く、笑ったり楽しんだり、そういう状態は短かった。1巻はヒロインが気に食わず、2巻は新キャラが気に食わない。キャラクター重視の小説でこれはまずかった。しかし、2巻の川嶋は嫌われ役として登場しているはずだから嫌いになって問題ないと思うのだけど、展開が途中で切れてるし、最初から最後まで苛々で終わってしまった。3巻を読むまで解消されないのだろうか。