レッドソックスとかヤンキースとか

 松坂・井川単位よりもティーム単位で書いた方が手っ取り早いかもしれない。
 開幕から19試合目にして、ヤンキースア・リーグ東地区の最下位に落ち込み、逆にレッドソックスは首位に立っている。両ティームの打撃陣は快調に他ならず、特にヤンキースは、予想できたことだが、メジャー30球団でティーム得点がトップ。なのに最下位。原因ははっきりしていて、先発陣の不調である。18試合を消化した時点で、先発投手が平均して5イニングスもたずに降板している。もちろんメジャー最下位。井川もそこに加担している。逆に、レッドソックスは先発投手の投球イニング数がリーグトップで、松坂もそこに貢献している。ヤンキースは19試合目にして昨年最多勝王建民が今期初登板を果たしたが、それまではぺティットを除く全員が新人という先発投手事情であった。投げてくれさえすればある程度計算が立つパバーノ、ムッシーナともに故障者リスト。四月からこれでは先が思いやられる。確かに故障持ちの投手ではあるのだけど、レッドソックスベケットやシリングだって怪我の少なくない投手で、開幕直後でこれだけ先発投手に故障者が集中するヤンキースには何か憑いているのではないかとさえ思う。
 松井秀喜故障者リストから復帰し、さっそく今期第一号の本塁打を放った。今後はこのまま体調を維持してもらいたいところだ。一昨年までは健康で有名だった松井秀だが、今期中にもう一度故障者リストに入ろうものなら、松井稼同様、「故障がちな微妙な選手」というレッテルを貼られることだろう。タンパベイの岩村コロラド松井稼など、今期は日本人選手に限っても故障者が後を絶たない。この状況になり、あらためて、イチローという選手の自己管理能力の高さには感心している。本人が何をしたというわけではないのだけれど。メジャーに来てからただの一度も故障者リストに入っていない。これはきっと、自分が考えている以上にすごいことだ。
 
 シアトルの最下位については指定席というか予想通りというか予定通りというか、イチロー来年どこ行くんだろう。
 
 井川。日本時代の成績を見ても、年間成績の数字だけを見て期待してはいけない投手。あくまで年間トータルで見れば数字を残しているというだけで、安定感という面から言えば、間違ってもあるとはいえない。特にレギュラーシーズンに限っては。
 とことん投げさせる日本だったからこそイニングは稼げたけれど、基本100球というメジャーでイニングを稼げるかどうか。平均6イニングスに乗れば、上出来という感はあるけれど。
 
 しかし、巨人の左腕たちといったらいったいどうしちまったんだ? 楽天の田中はなんであんなに報道されてるのかわからないけど、田中を追っかけるならそろそろ金刃を追いかけなよ。結果主義でいこうぜ。