松坂とか井川とか

 日本時間4月18日午前8時過ぎ、松坂大輔が同地区のトロント・ブルージェイズを相手に先発登板した。幸運にも仕事が休みだったのでオープニングから見ることができた。ちなみに19日はヤンキースの井川が先発登板したけど仕事で見れず。ガッデム。そんなわけでNHKBS1で平日の21:30から放送しているMLBハイライトは重宝しています。
 松坂は良いところと悪いところが極端なピッチングだった。6イニングスを投げて一塁打3、四球3、計6人のランナーしか出さなかったのだが、うち5人が4回に集中していた。ウェルズの際どいタイミングの内野安打から始まって、トーマスに四球、続くオーバーベイの一点一塁打は球足こそ速かったけれどショートのほぼ正面。ルーゴが差し出したグラブの下をあっという間に抜けていったのだが、エラーと記録されてもおかしくはないプレイだった。捕球は難しいかもしれないが、弾くだけでも三塁ランナーは生還しなかっただろう。が、打球の速度からいってショートを責められるかどうかは微妙なところで、だからこそ記録もヒットなのだろうけど、不運が続いたとしか言えない。でも、その後の押し出し四球はあきらかに余計。見ていて思わずこっちも天を仰いでしまったが、試合後のコメントから、本人はそれ以上に悔しがっていた。4回を除けば制球は安定していたし球の走りも良かったし、だからこそ4回が悔やまれる。とは言っても、負けがつくようなピッチングではなかったのだけれど。それにしても、投手有利な春先でムラッ気のある打者が多いとは言え、ほんとに打てねーな、ボストン。
 この試合で一番びびったのは松坂の後を投げた岡島秀樹のピッチングだった。三者三振で切って取ったのだけど、巨人時代と比べてももちろん、日ハム時代のピッチングはプレーオフ以降しか見ていないけれど、それと比べても、あんなに化けていたっけと目を疑った。カーブと直球を中心に打者を打ち取っていく投手だったのに、井川もかくやというチェンジアップ使いになっていた。2ストライク3ボールからあっさりと外角低めのストライクからボールになるチェンジアップで三振を取る姿はもはや俺の知ってる岡島じゃなかった。次の打者もカウント2−2から低めのチェンジアップで三振。落差もかなり大きい。ミネソタヨハン・サンタナくらいあったんじゃないか、あの落差は。三人目は左打者。初球(2球目かも)に初めてカーブを投げてストライク、あとは全部138km/hの直球だったけど、両サイドにきっちりコントロールされていて付け入る隙がない。きっとあの打者にとってはおそろしく打ちづらいフォームだったんだろう。3,4球直球を投げたのに、まったくタイミング取れないまま振り遅れて三振。確かに、メジャー全体で変な投球フォーム特集をやったとしても、岡島は間違いなく筆頭に挙げられるだろう。リリースの瞬間真下を見てるんだから。
 しかし、15球投げてカーブが1球って、やっぱり別人だ……。
 
 シアトルのフェリックス・ヘルナンデスが19日、対ミネソタ戦に先発登板したものの、肘の痛みをうったえて1死とっただけで降板、次回の登板は回避する模様。おい、若ピザ!
 状態がめちゃくちゃ気になる。
 長期離脱となったらシアトルに今期はないぞ……。
 
 日本のプロ野球
 巨人が地味に勝ち進んでいる様子。とりあえず四月好調な巨人の末路は昨年知ったので、五月以降にどうなるかが楽しみ。四月だけで貯金10くらい作っておきながら、小久保が離脱してからアホのように負け続けたわけだけど、今年はどうか。
 現在上原とパウエルが離脱中で戻ってくること、昨年と比べ投手陣の戦力が底上げされていること、打撃陣の補強も成功したこと、などを考え、昨年のような砂上の楼閣状態には陥らないとは思うのですが。クローザーに相変わらず豊田を据えているところがとても不安。林でいいと思う。
 しかし、巨人も人材の飼い殺しがうまいね。久保と吉武を二軍においておく投手事情ってなんだろう。と思って見てみた。会田。二年目の下手投げ右腕。気楽な場面が多いけれど投球は安定している。真田も敗戦処理要員とはいえ、クイックから打ちづらそうなシュートを投げ込み昨年終盤から安定。右キラーとして機能するなら一軍に置いておく手もあるだろうけど、どちらか一人でいい気もする。入れ替えがあるとしたら門倉か前田か……と思ったら19日の時点で前田がすでにいなかった。リリーフで左腕は野口と林だけ。もう一人ほしいところだけど、先発陣がちょくちょく完投してくれているから、負担はそれほど大きくならないかもしれない。しかし、勝ち試合で安心して送り出せるのが林しかいない、というのが非常にあれだ。
 投手陣は割と替えがききそうとして、打者の方は、アベシ、スンさんorガッツ、谷の三枚が故障せずに働き続ければ、後は故障者が出てもなんとかやりくりしていけるんじゃないだろうか。
 それにしてもヒサノリと木村拓也がんばってるな。