オフレポ

 登場人物紹介。なげ(以下なげさん)、相沢和也(相沢)、Ryo-T(りょーと)、火鳥(鳥さん)、阿倍碧郎(碧郎さん)、風吹(風吹さん)、風見由大(風見さん)Alice(ありす先輩)。
 一日目。9月17日金曜日。午前六時半に目覚めて相沢と10回くらいメール。というか寝てないってなんだ。起きてまず男とメールって朝っぱらから何してんだ俺ら。
 昼ごろに家を出て、駅まで移動してバスに乗る。首都高渋滞に巻き込まれて四時間かけて東京駅へ。今年は京都へ行った回数と東京へ行った回数のどちらが多いか記憶を辿りつつ、どっちも四回くらいと結論して山手線に。中央線のが早かったっけと疑念を抱きつつ新宿まで。南口でなげさんと合流して、「肉増えてるーっ」とか言われながら東急ハンズ(夏コミ前に久慈さんがメイド服を買った店!)に歩いていく。
 品揃えスゲー。
 相沢の誕生日プレゼントに品物を見繕いに来たんですが、あれやこれやに目移りしてしまって選ぶのが大変でした。というかこの店、最初からある目的を持って訪れたのです。一直線でメイド服の列に向かい、目当ての品物を探す。……あった。あったよ。えーとなになに……
 『ブルマッチョ』
 …………。
 ブルマ穿いたマッソーな黒人男性みたいだな。いや、ぶるまっチョかブルマっちょだったかもしれません。ともかくブルマですよ。見つけた瞬間気が遠くなり、我に返ると三枚ほど手にとってました。まあ、これくらいが妥当だよな、と自分となげさんに言い聞かせつつ。それに加えて鞭と赤ふんを選び、レジへ。俺の前に並んでい腐女子風の女の子がこっち見て、「うわ何この人キモっ。ティモっ!」と無意味に繰り返すような視線を投げかけてくれましたが、実はお互い様だったのです。ええもう、そっちこそ、店員に領収書に書く名前聞かれてハンドル答えてたじゃねえかよ! 「カタカナ三文字で○ッ○です」って、声に出して説明してんなよ! 少しは声量落としとけ! ……今日のところは引き分けということにしておいてやる。
 ハンズを後にして、もう一年以上前から行きたかった店へ行く。なげさん大プッシュのベルギービールの店へ。ベルギービールうめー。フリッツ超うめー。ビールはあんまり好きくない俺でも普通にぐいぐいいけるほど美味でした。そしてフリッツ。まったり大人ムードの漂う店で席はカウンター。男二人でビールとフリッツ。なんて最高のシチュなんだ。少々値は張りますが、デートコースには最適っぽい店でした。
 七時過ぎに店を後にして、駅でなげさんと別れ、ペディ宅へと向かう。駅まで迎えにきてもらってスーパーで買い物。酒とツマミと男と女を購入。半分くらい嘘です。今年に入ってから週間少年ジャンプ買ってなかったので、ペディ宅にて鬼のように読み耽りました。いやあ、2003年から取り揃えてありましたよ! すばらしい。
 まったりしながらまったりして、納豆食ったりして、夜中の三時ごろに就寝。次の日は新幹線でマッハ移動するので割と睡眠時間は取れそう。

 二日目。9月18日土曜日。午前六時半に目覚めて、一時間くらいゴロゴロして、電車で移動。品川まで行って、ハジメテの新幹線チケット取りました。貧乏学生にはバスしかないのです。そして週末だけあり、その日の便はほぼ全て指定席満席。自由席取ったんですが、そこも満席で、通路の間に立ちっぱなしでした。持参した天使の卵を読んでたら時間も忘れてしまってあっという間に到着しましたが。
 名古屋です。人生初名古屋。道順を確認しながら、地下鉄まで移動して乗り込みます。乗るときに、松葉杖を使っている人がいて、あ、大変だなーと思いつつ。その人はちょうど座った席の対面に座りました。あれ? どこかで見たような…………目が合いました。
 風見さんでした!
 目的地が同じとはいえ、名古屋駅の地下鉄の同じ線で遭遇するなんて、すごい偶然。色々とお話しながら移動すると、七駅(くらいあったような)なんてあっという間でした。
 地上に出ると、迎えに来てくれた火鳥さんが。合流して鳥さん宅へと移動。京都組(相沢、りょーと、風吹さん)は渋滞に巻き込まれて遅れるとのこと。やっぱりな! と話しながら。次回あたりでは、リアクションすら起きないほど納得されそうな勢いです。時間は守ろうぜ!
 そんなわけで、一足先に鳥さん宅へと。ベッドが占領されていて、誰だろうというかAliceさんしかいないわけで。ありす先輩と初対面。見つからないように蛍光ペンで足に筆を入れさせてもらいましたが、すっかりバレてました!
 五分後。卓を囲んでるぼくら。
 ……なんかおかしいような気がしなくもありませんが、まあ、順当な流れといえよう。動くのは全員揃ってからなので。
 何局か打ったところで京都組が合流し、部屋は一気にヒートアップ。こいつらが入ると空気が一気に駄目になるのはきっと真理だ。
 会って五分でありす先輩にいじられ始める相沢に萌えつつ、最後に碧郎さんと合流。鳥さんのピアノを聴きながら牌をツモるのは、こう、なかなか壮絶な組み合わせだなと。ところで鳥さんのピアノによって弱りきってた相沢はなんなんだ。
 全員揃ったところで、メインイベントである登山に向かいました。喫茶マウンテンを制覇するために! というか、オフ会で車二台ってどういうことだろう。オフ会というか既に遊びですが。
 道中ブルマをかぶったりしながら*1何事もなく移動。で目的地に着いたのはいいものの、すげー混んでました。店から人はみ出てました。なので並ぶ。並んで待つ。30分くらいで入れる。
 まずは四人が先に入り、注文を済ませることに。俺が納豆ピラフを、鳥さんがなんかドギツイ黄色いメシを、ありす先輩が生っぽい混ぜご飯じみた焼き飯を、そして碧郎さんが焼き肉丼を。四人で四つなんですが、オプションとして抹茶スパも頼みました。
 死にました。
 抹茶スパが……麺が緑色なのはいい。こだわりがあって寧ろ好感触。でも、生クリームの甘さと油っこさが熱々の抹茶麺に絡み付いて、こう濃厚な不味さを醸し出していてですね。人間の食い物じゃありませんでした。注文した納豆ピラフも、最初の三口で飽きが。油使いすぎてて口の中が気持ち悪くなるんです。料理の材料以前に調理の仕方が致命的に合いませんでした。
 後から入って来た五人。ペディがチョコバナナスパ。相沢がお汁粉スパ。この二つがキモでした。チョコバナナスパが、チョコバナナが入ってるのは名前通りなんでいいんですが、麺まで甘いってどういうことだ。途中でデミグラスソースを分けてもらって嬉々としているペディの姿はたぶん一生忘れない。汁粉スパも、運ばれてきたときはただの汁粉だったんですが、箸を突っ込むと中からでろんって麺が。モチが浮いてる普通の汁粉なのに、中に麺が。しかも、分けてもらいましたが、味が砂糖麺だった。二人とも完食しましたが、これほど食べることに脅威を覚えたのは初めてだった。
 その後動物園へ行って荒みきった心を癒す予定でしたが、あまりにも荒みすぎて行く気力すらなく、鳥さん宅へ戻ることに。
 スキル:集団エロゲーが発動しました。しかも、ねえちゃんとしようよ! が。
 五分後。卓を囲んでるぼく。
 ……いや、麻雀面子が揃ってるからごくごく自然な流れだと思うのですよ。はい、それはもう。
 などと夜まで麻雀して、一段落ついたところで飲みへ移行。駅で風見さんとお別れ。お疲れ様でした。
 飲み屋なんですが、なんか巫女がいるんですよ。巫女と書いてミコと読む。ナースはいませんでしたが。で、なんかメニューに「運試したこ焼き」なるものがあって、説明を受けると、八個のたこ焼きの中にひとつ当たりがあるとか。ちょうど八人いたので、喜んで注文する。
 たこ焼きがきて、念のために当たりには何が入ってるのか訊くと、デスソースが入ってるんですよー、と喜んで巫女さんが説明してくれました。その後の食べ物の味が分からなくなるので注意してくださいねー、と笑顔で語ってくださいました。いや当たりぢゃねえよ! 思いっきり外れだよ、それ!
 まあ、何はともあれ、八個もあるんだからあてずっぽうに選んだって当たることはまずあるまい。なんたって12%ですよ。というわけで、全員に行き渡って躊躇せずパクリとやる。
 …………。
 ……じんわりと。こう、とろみのある液体が口の中に、広がって……舌が……
 痛い痛い痛い痛い辛いというか痛い痛くて何もわからない感覚麻痺してるのに痛みだけはくっきりと何入ってたんだアレうわぁぁぁぁぁぁぁぁあああっぁぁあLんぢそhg
 元に戻るのに三十分かかりました。くそう。
 その後は普通にまったり飲みモード、途中で碧郎さんが帰られました。おつかーれーさまですー。
 ちょっとしたフラグイベントもありつつ、それを巧みに避けて、ラスト。もっかい地獄たこ焼きを注文する。この苦しみを誰か味わうがいいさ! 碧郎さんの分は問答無用で相沢が食べることに。これで相沢がやってくれると思ってたら……なんか目の前でペディがむつかしい顔を。たこ焼きを飲み込まないで口の中でむぐむぐと。今度はペディに当たりました。というか、噛もうぜ。唾液でソースを中和してないで噛もうぜ。当たりなんだからしっかり味わって苦しもうぜ!
 それでも充分に苦しんだペディの舌が治ったころ、店を出ました。どうして今日は外食するたびにこんなにも苦痛を味わっているのか、疑問でいっぱいです!
 鳥さん卓へ帰宅する途中、スーパーで買い物。なんか昨日も同じことしたなと思いつつ色々買う。箱アイス買ったのに誰も食べてなかったような。鳥さんがんばって消費するんだ!
 帰宅して、え
 卓をかこむぼくら。
 ……。
 全部参加してたような気がする。まあ、あれですよ、飲みから戻ってからはみんな麻雀モードでしたので。酒飲みつまみ食いつつ打つ。これぞ正しい若者の在り方ですよ。で、だんだんとヒートしてきて、ブルマをかぶって納豆を食い始めるわたくし。これは運気を高めるための一種の儀式なのです。運気とは即ち集中力と持続力と運が合わさったものであり、ブルマをかぶることによって集中力を、納豆を食すことによって持続力を一時的に高めるわけです。運は運なのできてくれるまで待つ。
 一時的に運気がきたものの、最後は納豆パワーが尽きて失速、ペディに奪われてしまいました。というか、南四局はみんな異常でした。俺がまず、断ヤオ三色ドラ一で一向聴、下家のりょーとが混一対々混老役牌二の倍満を聴牌、上家のありす先輩が三暗刻対々を聴牌(ツモれば四暗刻)の状態で、親のペディがリー断ドラ5を一発でツモって倍満あがり。打ってる間中みんな殺気放っててスゲー空気でした。というかこの半荘、0時過ぎに始まったのに終わったのが3時過ぎでした。時間かかりすぎ! 全局二本場までいったんですが。
 麻雀だけでは終わらない。今度は罰ゲームつきのトランプ。大富豪の開始であります。11バック8切り縛りアリ、連番無しのカード換え無し。一回一回が勝負。ブービーはカード配りで、ビリが……青汁。スーパーで買ってきた青汁。15袋入ってて、15回やる。計りと水まで用意して、準備万端。いざ青汁の道へと! まあ、七人いるし、最下位になんてならんだろう、とほいほい始めたところ。
 一発目に青汁ゲット。
 くそまじー! 舐めただけで吐き気を催すこの味! 鼻つまんで一気しないととてもじゃないですが飲めません。道理で罰ゲームの対象になるはずだ……と思ってたら。ペディとありす先輩が全然平気そうで、徐々に水の量を少なくしていったと思ったら、終いにゃ粉のまま飲んでました。ありえない。なんであんな不味いのを飲めるんだ!
 最終的には、俺と風吹さん以外の人が普通に飲めることが判明し、酷く偏った罰ゲームになってしまいました。なんということだ。
 さすがに空が白み始めた頃にはみな体力も尽き、消灯となりました。

 三日目。9月19日 日曜日。目が覚めるとお昼を回ってて、起きたり寝たり話したりヒゲ剃ったりしつつ時間を過ごして、二時過ぎに出発。近くの定食屋でランチして、解散と相成りました。俺は京都組についてって、京都から帰るルートを選択。なぜわざわざ福島帰るのに京都まで行くのかというと、新幹線で東京⇒バスで福島、よりも、京都からバスで福島、のが安いからです。京都までの交通費を加えても安い。なのでりょーとの運転する恐怖のレンタカーに乗ることを選択しました。ぼく免許とってから二年まるごとペーパーだし、運転したらりょーとより危ないもうん。いくら寝ても足りなそうな相沢と一緒に後部座席でぽにょぽにょしてました。
 名古屋から京都までは下界を通った方が早いんじゃないかってくらい無法地帯の嵐。途中に寄った飯屋が十年前の空気をしてて、紫芋アイスが美味しかったです。八時にりょーと宅へ着き、相沢のエロ本を読み、ゲームの貸し借りをして、駅まで送ってもらいました。相沢と一緒にお土産買って、別れてバスに乗る。最後まで乗車券が買えずに走り回って発車一分前に直接乗務員から買ったという危ないエピソードもありますが、なんとか無事に地元まで帰りつくことができました。
 というわけで、いわき→バスで東京→新幹線で名古屋→自家用車で京都→バスでいわきの日本列島縦断の旅でした。マウンテンはもう行きたくないです! あとたこ焼きからかったです。

*1:フィット感といい見た目といい、相乗以上であった