恋……それは時に甘く、稀に酸っぱく、大抵苦く、ほとんど不味い、人生を味付けする未知の調味料

小見出し長すぎます。しかも何を言っているのか我ながら解析不能。起きたらいきなり寒かったのが直接脳に作用しているようです。ていうか最高気温が二十度いかないって、どういう事なんだ。
昨日の続きですが、件のコと、休憩時間に休憩室でご一緒しました。俺がバイトしているスーパーの休憩室は、レジとは別にあるサービスカウンターの二階にあって、そこは長机とパイプ椅子と自販機が備え付けてある洋室と、隣接した和室になってます。階段からは洋室に通じていて、そこを通って和室に入るわけですが。
まず、俺が一時間休憩を取って和室でのんびりニトロ+の音楽を聴いて独り燃えていると、階段を上がってくる足音が聞こえて参りました。どうかあのコでありますようにー、と念じたのが具現化して他の誰かが変化したのか、本当にそのコが休憩でやって来ます。レジの人は基本的に十五分だけなので、束の間の重い空気に身を浸す事になる……のかと思いきや、そのコは和室の前に俺の靴があるのを見て、洋室のパイプ椅子に腰掛けました。なんか、なんかね。悲しい。
と言っても、事前にそれくらい予測していた自分。和室と洋室を繋ぐふすまを少し前に全開にしてます。当然、お互いの存在を認めた段階で、閉められる事はない。というか、ここで何の躊躇いもなくふすまを閉められたら、それはとても悲しい事です。三分後に和室で吊ってるかもしれません。
部屋が違うとは言え、存在しているのはお互いしかいないわけで、たまに……十五秒に一回くらい盗み見ると、何故か目が合って、困りました。そのコが出て行くまで十回くらい目が合ったようだ。途中で別のレジの人が上がってきて、新しい制服の話をそのコとしていたので、自分も寄っていって会話に参加してみる。でも、制服のカタログを持ってきた人としか喋れずに、そのコとは会話するまで至りませんでした。がっくし。でも、間近で声が聞けたので、なんていうか、やったー。ほんのりアルトの可愛い声でした。ぼくはこの事を生涯忘れない!