バイトから帰ってきて

今日のバイトは色々な事がありましたよ。中でも一番のイベントと言えば、やっぱりあのコと話せた事かな! いえ、午後二時に入って真っ先にレジを確認したら、あのコの姿を補足して内心小躍りしていた自分、四時半過ぎにもっかい確認したら、姿が見えません。これはもしや、休憩入った?! と半ば直感的に行動を起こします。俺の所属しているコーナーは主任一人と社員一人で構成されているのですが、その社員の方に申し付けて無理やり俺も休憩にしてもらう。まあ、二時入りの場合は大体四時から五時に休憩入るので、妥当だったんですよ。そうなんですよ。別にやましい考えなんて……上を見るとありまくりですね。まあいいや、いいんだよ、いいんだってば。
今日の特売のコーヒー牛乳一リットル[98円]を購入し、あと昼食も幾つか見繕って購入し、休憩室へと向かうと……あ、居た! 居たよあのコ! 同じく高校二年生のレジのバイトさんと二人で、長机を挟んで雑談に興じております。やっぱり可愛いなあとか思いつつ、それしか選択肢がなかったように和室に足を踏み入れる自分。うん、どっちとも話した事ないし、仕方ないの。
ところがだ。俺がふすまを一メートルほど開けておいて、昼食を食べつつ会話を拾っていると。休憩が終わってレジに入るらしいそのコが、立ち上がった拍子に蹴飛ばしたんですよ。
ええ、俺の靴を。
「あ、ご、ごめんなさい」と、はにかみ顔で謝罪の言葉を述べるあのコ。俺の心は木っ端微塵。自然に頬が緩んで、「あ、い、いや」などと、ろくな返事も出来ないまま、あのコは部屋を出て階段を下りていきました。
え? これが会話かって? 見事なまでに会話でしょう!
きっと明日はレヴェルアップ。
「あ、すいませんっ」、「いやいいんだよ、君こそ大丈夫かい?」、「毎朝あなたの味噌汁作らせてください」、「困るな、僕たちはまだ学生じゃないか」*1
でも、悲しいかな、明日はバイトないのですー。残念。

*1:ネタ知ってる人、激しくツッコミ希望